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米国のパラダイムシフト

今年は、カリンの実が沢山稔っています。10月に植木屋が、隣家に落ちそうな実を採ってくれましたが、残った実は強風下でもめげず、この様に色づいています。
カリンの実は、とても堅く、包丁を通すのに一苦労です。時折、ヒヨドリがやってきて、啄もうとしますが、嘴が通らず、諦めて行ってしまいます。

世界が、トランプ次期米大統領を見極めようと注視しています。
選挙中には、かなり思いきったことを言っていましたが、一部は修正し、一部はより強く強調するなど、大統領就任後、どのような政策を実行するのかは未だ読めません。世界中がどうなることかと見つめています。
オバマ政権の政策を、ことごとく否定しているようで、どこまでそれを徹底できるのかが焦点です。

金融筋は評価しているようです。
今日は上げ一服となりましたが、米国株式市場はトランプラリーが続いています。
補佐官人事は進み始めていますが、国務、国防両長官人事はこれからです。これらが徐々に明らかになって、この政権のベクトルが想定できるようになるでしょう。
いずれにしても、来年1月の新政権発足までは、米国内外の気をもませることになるでしょう。

トランプ氏の評価は、米国の多くの識者が誤ったように、功罪相半ばする面があるようですが、いずれにしても民主主義のルールの中で、このようなパラダイムシフトが行われていくことに敬意を表したいと思います。

翻って、わが国会で、少数派がまともな議論を避け、見苦しい審議進行の妨害、採決妨害などで選挙民に訴えようとする現状は、本当に情けない状態です。
民主主義を自分たちで造り上げた米国と、米国から民主主義を与えられた日本の違いでしょうか。

それよりも、もっと酷いのが隣国韓国の現状です。
自分たちが選んだ大統領を引きずり下ろすのに、国を挙げて騒然としている現状を見ると、形だけの民主主義の空しさを感じてしまいます。

キューバの50有余年指導者であったフィデル・カストロ元議長が亡くなりました。
日本が、60年安保の前年で、左翼、共産主義思想が強かった頃のことですから、日本のメディアはキューバの共産主義革命を高く評価していました。
隣国米国と断交し、旧ソ連圏の国家としか交流できない状態が続きました。多くの亡命者を出しました。
国交回復を果たしたオバマ大統領が、カストロ議長は歴史が評価する、と評したのはけだし的確な表現だったと思います。
明らかに独裁政権でした。
この国のことはよく知りませんが、独裁に付きものの腐敗の報には接しませんでした。
それが、この独裁者が評価される点なのでしょうか。

トランプ政権が発足するまでは、世界中がイライラするとともに、それまでの間にも、様々なことが起こることでしょう。
| 政治、外交 | 14:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
次の時代の日米関係構築

外国首脳として、初のトランプ米次期大統領との会談を行って、ペルーのリマで開催されるAPEC首脳会議に乗り込む安倍首相は、今は得意の絶頂でしょう。何しろ、APECに集まる首脳連中の中で、唯一、トランプ次期大統領と会談を持った首脳だからです。
矢張り米国は大きな存在です。次期米国大統領が、どのような対外政策を採ることになるのか、世界の関心が集まっています。安倍首相にコンタクトしてくる首脳は多いことでしょう。
もちろん、米国の今後の対外政策はどのような方向に向かうかは分かりませんが、先ず、会って、45分の予定のところ1時間半も会談したことは良かったと思います。次期大統領の頭の中で、日本の重要性が大きかったと思いたいです。

今度の米大統領選を観ていて、ヒラリー・クリントン候補にだけはなって欲しくないと感じていましたが、未知のトランプ候補で大丈夫なのかとも思っていました。

トランプ候補が勝利した背景には、行き過ぎたグローバリズムへの反動があったことが分かりました。私たちは、米国といえば、ワシントンや、ニューヨークに代表される東海岸や、カツフォルニアを中心とする西海岸をイメージしていました。
これらの地域は、グローバリズムの恩恵に浴している地域でした。

一方、トランプを支持した中南部地域は、グローバリズムによる犠牲者的意識が強い人が多かったようです。
グロ−バリズムで表現されることの中には、金融、貿易などの経済問題のほかに、不法移民を含む移民、、難民などの問題も含み、テロへのつながりが出てきます。

グローバリズムは、世界の投資と貿易を拡大しました。
多くの途上国に恩恵をもたらした反面、それらの国の内状を複雑化させたように観られます。
最も大きな恩恵を被ったように見えるのは中国です。
グローバリズムによって米国に次ぐ経済規模に成長しました。しかし、その発展の仕方は、バランスのとれないまま、異常なスピードで達成しました。
グローバリズムは、中国という世界第2位の規模の、巨大な奇形国家を誕生させました。
この様な中国の存在は、中国自身を苦しめるとともに、世界経済のいわば大きなガンとなっています。

トランプのアンチグローバリズムは、選挙運動中の言辞に大きく現れています。
メディアは、ブレグジットに続くナショナリズムといって毛嫌いしていますが、攻撃的ではない最小限の国益を守る体制は必要です。
現実に即して、どのように解決していくのでしょうか。

日本は、本格的にはグローバリズムについてはいけませんでしたが、自由な投資、貿易を重視している民主国家です。
トランプ次期大統領の言辞そのままに実行されては日本の利益になりません。
友好国の国益を相互に理解し合う関係が必要です。
日本の政権は、次の時代の日米関係に向かって新たな努力を続ける必要があります。
いち早くミーティングを持った安倍首相に期待したいところです。
| 政治、外交 | 17:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
コンプライアンス欠如の蓮舫代表代行と民進党

気がつけば、花梨の実みがこんなに大きくなっていました。秋になるのは速いですね。

以前から、日本人放れ?した押しで活躍中の蓮舫民主党代表には好意を持てませんでしたが、民進党代表選挙に伴ってネット上で大きくなってきた蓮舫代表代行の二重国籍問題とそれに対する対応を興味深く観ていました。

日本人は昔から、外国人や外国文化に素直に興味を持ちます。
外国人とのハーフや、帰国子女などにも関心が持たれます。この様な人たちは、タレント活動では有利で、多くの人が活躍しています。
蓮舫氏は、この様なタレント活動からスタートし、キャスターを経て、参議院議員として活躍するようになりました。彼女の売りは、タレント活動から引き続いて台湾人の父と、日本人の間に生まれたキャラクターでした。
大変な人気で、参議院東京地区で、3期続けて最多得票で当選しています。

台湾との二重国籍ではないかとの疑惑が出てきてからは、はっきりしないが強気の説明で二重国籍を否定し続けてきました。昨日、台湾の代表処から、依然として台湾の国籍があると回答を受けたようです。
それを受けて、過去の説明を覆し、現在は二重国籍であることを表明しました。
民進党の代表選挙は、地方党員の投票は昨日で締め切られたそうです。それまでは、二重国籍ではないと主張していたのですから、地方の党員の中には、ハシゴをはづされたと感じている人もいるでしょう。
いったい、この選挙はどうなるのでしょうか。

民進党は、この問題にはサイレントで、岡田代表が蓮舫氏の多様性を賞賛し、民進党らしい人として評価しただけです。
さすがに、今日になって一部議員から、民進党としての考えを出すべきだ、という意見が出だしました。

何が問題かと言えば、日本が他国の人たちを受け入れ、多様性のある国家に進化していくことが望ましいことだと思いますが、国家のコア部分には、国益保全の観点から、二重国籍者を置くべきではありません。
コア部分とは、閣僚や国家公務員、衆参議員、裁判官など三権を担う人たちです。

日本の国籍法は、二重国籍を禁じ(罰則はない)、公職選挙法は経歴を正しく書くことを求めています。
それをしっかり守るくらいの矜持を持たない人を国会に送ってはならないのです。
野党第一党の党首は、総理大臣になる可能性のあるポストです。二重国籍者は相応しくありません。

蓮舫氏が、これまで釈明してきた中で、ウソの部分と、屁理屈の部分があります。
ウソの部分が、彼女の人格を表していて大きな問題とされました。
しかし、後者の中に、台湾とは正式な国交はないのだから、台湾国籍は二重国籍に当たらないとか、一つの中国の立場に立てば、台湾人は中国(北京)の国籍になる、中国(北京)では、他国の国籍を取得した人は自動的に中国籍(北京)が消えるとか弁明していました。
この一つの中国論を援用したことが、台湾を痛く刺激したようで、台湾では、かなりの怒りを買っていると伝えられています。
蓮舫氏は、はじめて台湾国籍離脱を申請したそうですが、台湾としては、そう簡単に中国(北京)にすり寄る蓮舫氏の国籍離脱を認めることは出来ないかも知れません。

一連の動きを見ていると、蓮舫氏には、政治家として持つべきコンプライアンスの感覚が決定的に欠如していました。
民進党も、蓮舫氏の人気にすがり、政党としてのコンプライアンス機能を発揮しませんでした。
こんな人たちに国政を任せるわけにはいきませんが、困ったことに、これが我が国の野党第一党の現状です。
このまま蓮舫代表が誕生したら、民進党は終わりなのではないでしょうか。

東京都知事選の失敗から何も学んでいないのですね。

ところで蓮舫氏の国籍問題は、ネット社会がここまで追い込んだものです。
どういう訳か、多くの大手メディアは突っ込みも浅く、消極的でした。
今回のネットの調査力は凄いものでした。このくらいの力を持つと、大手メディアは太刀打ちできないことがはっきりしました。
特に、リベラル支持のメディアが、動きが悪かったように思います。
| 政治、外交 | 16:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
中国は1964年東京五輪開催中に核実験を行った

1964年、東京五輪開催中に、中国が初の核実験を行って、核保有国の仲間入りをしました。
廃墟の中から立ち直り、ようやくオリンピック開催国になり、日本中がその喜びに浸り、競技に熱中していました。
そして、世界中が、平和に満ちたスポーツの祭典を楽しんでいる最中のことでした。

どれだけの日本国民が、この忌まわしい事実を認識しているのでしょうか。

リオ五輪が始まった途端に、尖閣列島に向かって15隻の中国公船が、300隻近い漁船(多くは武装した民兵と言われれている)を伴って、我が国領海や接続水域を犯してきました。
平和の祭典に熱狂している間に、近隣諸国の関心が分散している時に、中国はやりたいことをやってきます。

五輪などを利用した力の政策は、中国のお家芸というか、ズルさなのです。
現在の状況を考えると、2020年までに日中関係が改善されるとは考えられません。
五輪で身動きが出来なくなっている日本に対して、もっと恐ろしいことを仕掛けてくることを頭に入れておかなければなりません。
2020東京五輪は大きなセキュリティリスクを抱えたイベントであることを認識しておく必要があります。
できれは、開催を返上したいですね。

軍事とか外交とかいうレベルを超えて、本格的な総合対中戦略を立て、実行し、中国がそのようなことが出来ないような状況に追い込んでおかなければなりません。

毎年のことですが、うだるような暑さの中、広島、長崎の記念日、終戦記念日と続き、1945年の終戦の頃を反芻する暗い時期です。
加えて中国の尖閣諸島への準軍事行動など戦火を交えかねない危険行動には強い緊張を感じます。

一方では、これも毎年のことですが甲子園の高校野球、加えてリオ五輪、イチローの快挙など日本中が浮かれています。

1年前には、トンチンカンな安保法の審議が行われていましたが、この間、大統領選前の米国、結束に蔭りの見えたEU、トルコの立ち位置の微妙化、中国経済の減速、外交的孤立など、我が国を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。

改造安倍内閣には頑張って欲しいですね。
| 政治、外交 | 15:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
ポスト安倍政権争いに小池知事も加わって欲しい
(2015.8.6茅野)

茅野から、6日(金)に帰ってきました。暑さにグッタリしています。
カメラを積み込み忘れたり、PC環境が悪かったりでご無沙汰してしまいました。

都知事選が面白かったですね。そして、小池百合子という政治家を改めて認識しました。
当選後の立ち振る舞いも含めて、大した政治家だと思いました。

世界の政治、経済が混迷を深める中、先進国唯一の安定政権である安倍政権下の我が国ですが、見回したところポスト安倍政権で期待できる政治家が見あたりません。安定政権と言っても、経済は行き詰まっていて打つ手が限られ、十分以上にやってしまった金融政策にはこれ以上期待できません。
安定しているように見えるのは、自民党内にも、野党にも、力のある対抗勢力が見あたらないからだと思います。

今回の内閣改造を見ていると、自民党もかなりの人材不足のようです。
たとえ、女流政治家の流れに乗って民進党が蓮舫代表を選んだとしても、安倍政権の安定が損なわれることはないでしょう。
しっかりした国家観と、現実の状況に対する即応能力を備えた人材が与野党に見あたりません。

そのような状況下で行われた都知事選でしたが、小池新知事が見せた政治的感覚の鋭さには目を見張るものを感じました。これまで、私の視野に入っていなかった人だけに、新鮮さを感じました。
中央政界においても、この人に対抗できる政治家は少ないのではないかと思います。
都知事ではもったいない、ポスト安倍でも狙って欲しいと感じています。
| 政治、外交 | 15:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
侮れない日本共産党


先週も、都知事選鳥越修太郎候補の応援と思われる別のチラシが入っていましたが、候補者名が入っていません。
今週も、この様なチラシ(これは表の半分、この4倍のスペースに鳥越候補の政策がぎっしり入っています)が入っていました。これも候補者名は入っていません。

日常活動で、時宜に応じて自分たちの主張をビラにして投函する活動を行っているのは共産党だけです。
このチラシも、共産党の活動だと感じました。
明らかに、民進、共産、社民、生活4党の推薦候補である鳥越候補を応援しているのだと思われます。候補者名を入れると、公職選挙法に触れることになります。
候補者名なしで、関心のある人であればすぐ分かるようなチラシを配布しています。

リベラル大好きな24日の朝日新聞の調査でも、小池、増田、鳥越の順番がはっきりしてきて、鳥越候補が苦戦していることが明らかになってきました。
理由は沢山ありますからここでは触れませんが、選挙運動をする度に評価を下げているような印象があり、恐らく、相当な大差で敗れるのではないかと感じています。

増田候補は、与党自公両党の推薦を受けて組織で戦っていますが、上記の朝日新聞の調査では、自民支持者の半分以上を小池候補に捉えられているとのことで、自民党も焦りとしらけのようなものを感じているようです。
地方の知事経験者は都議選では勝てないことは、浅野元宮城県知事、東松原元宮崎県知事の例があるように、全くレベルの異なる話であり、増田候補の岩手県知事としての実績は、都知事候補としてはむしろマイナスではないかと思います。

順調なのは、小池候補で、街頭演説会は熱気に包まれているようです。

メディアはリベラル好きが多く、鳥越候補が劣勢なので、都知事選のニュースが少なくなってしまいました。
メディアとは勝手なものですね。

野党は、国政レベルの野党共闘を都知事選に持ち込んで、共産党が推薦してきた実績のある有力な宇都宮候補を降ろしてまで、鳥越候補で野党共闘を組んだわけですが、適切ではなかったことが明らかになりつつあります。
民進党はしらけながらも、党幹部が応援に出ていますが、アリバイ造りのような感じですね。

しかし、共産党は元気です。
いかに叩かれようが、いかに不利であろうが着実に政治の日常活動を続けています。
ネットの情報によれば、しらけた鳥越候補の街頭演説でも、10数人の共産党員が、チラシを配っている姿が印象に残っているそうです。
民進党はすぐにしらけ、元気がなくなりますが、共産党は逆境になっても頑張れる政党なのだと思います。
民進党とはエネルギーが違います。
恐るべき存在です。
| 政治、外交 | 13:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
国連海洋法条約仲裁裁判所判決で追い詰められた中国

フィリピンが提訴していた南シナ海の領有権に関する中国の主張を全面的に否定した仲裁裁判所の判決が出ました。
中国が主張する九段線に基づく管轄権のの主張の根拠を否定するとともに、この海域に存在する島礁はいずれも岩であり、それに基づく領海や接続水域の主張も退けました。

この判決は、フィリピン、中国の双方を拘束する強制力のあるものです。

この条約(1982)の加盟国は162カ国、南シナ海に関連した国々では加盟順に、{()内は加盟年)}
フィリピン(1984)、インドネシア(1986)、スリランカ(1994)、シンガポール(1994)、インド(1995)、韓国(1996)、ミャンマー(1996)、中国(1996)、日本(1996)、ブルネイ(1996)、ラオス(1998)、バングラディッシュ(2001)、タイ(2011)
以上13カ国です。

この判決に関して、フィリピンなどのアジア諸国の反応がありますが、上のリストと照らし合わせて考えて下さい。
まず目立ったのは、台湾のネガティブな反応でしたが、台湾は条約に加盟していません。
同じく親中国カンボジアも加盟なしです。マレーシアも同じです。
面白いのは、アメリカは条約締結していますが、批准は未だです。オバマは議会に働きかけているようですが。

この仲裁裁判所は、国連とは無関係ですから、中国は常任理事国として国連で騒ぐことも出来ません。
この条約から脱退することも選択肢でしょうが、総合的に考えると、ここまで落ちた中国のイメージを更に下げることになり、難しいのではないかと思いますが、独裁国家ですから分かりません。
独裁国家は。ここまで来ると、冷静な判断が出来なくなります。

経済の減速が深刻な上に、外交的には孤立化を深めているこの時期にこの判決のダメージは大きいだろうと想像します。
何しろ、国際法違反状態になってしまったのですから。
中国は、白書を造って国民に配布し、中国の主張を国内に知らしめているようですが、人民解放軍が、勢い余って暴発するのが心配です。

中国の振る舞いによっては、中国が更に追い詰められてしまうこともあり、我が国も緊張してみていかなければなりません。

冒頭のむくげの花は韓国の国花だそうですが、韓国にとっても悩ましいことのようです。
THAADで中国を追い詰める役割を果たした上に、南シナ海航路の受益者として、米国からしっかりしたコメントを求められていますが、何とかして穏便に済ませたいという想いがありありです。
| 政治、外交 | 14:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
英国EU離脱はグローバリズムに棹さすか

前回エントリーを書いた翌日から喉が痛くなり、24日(金)に、5日分の抗生物質などを処方して貰いました。ところが、その翌日から、腹の調子が悪くなり、酷い下痢が続くようになりました。下痢は、風邪の影響か、抗生物質の副作用かと思っていましたが、夜になると熱が出て、時には38度を超えることもありました。抗生物質を飲み終わっても続くので、再び診療を受けました。
医師は、流行性胃腸炎ではないか言っていましたが、検便の結果、病原性大腸菌O-25が検出されました。今は、改めて、別の抗生物質でベロ毒素を出すこの大腸菌を退治中ですが、もう熱も下がって、大分直っているのではないかと思います。加熱不十分な食品から入るそうですが、潜伏期間、症状も人それぞれで、原因はよく分かりません。

そのような2週間近い闘病(笑)の間、英国の離脱問題のニュースを眺めていました。頭の中では、私の頭にある英国や欧州の歴史がぐるぐる回っていました。
これからドーバー海峡を挟んで、離脱を巡る長い、強かな外交戦が繰り広げられることでしょう。外交は、欧州国家群が、長年培ってきたもので、今回は、その神髄が見られるのではないかと思います。

英国のEU離脱に関しては、メディアは概して否定的で、混乱要因視、危険視するものが殆どでした。
西側諸国はこぞって残留を支持していました。
しかし、英国民は離脱を選びました。
大きな理由は、英国の主権の回復であり、人々の国家間の自由な移動についての反対であったようです。

私は知らなかったのですが、3万人に膨れ上がったブラッセルのEU官僚の横暴があったようです。余りに欧州統合へのピッチが速すぎたのではないかと言われています。主権の回復とか独立とかいう言葉が出るほどでしたから、英国民の主権を侵害されているという意識が強かったのでしょう。

これは決まりで、次の政府の仕事は、英国に有利な離脱交渉の実行あるのみです。
離脱までに、時間をかけて離脱後に備えることが大事です。
例えば、これまでには考えられなかったTPPへの参加なども視野に入ります。これって我が国にとって大事なことになります。TPPに消極的な米国の二人の大統領候補の目を覚まさせるきっかけになる可能性があります。
時間をかけている間に、英国に有利なEU内の変化が現れるかも知れません。

前回も書きましたが、英国の危機はEUの危機につながります。
グローバリズムに翻弄された歴史の屈折点になるのでしょうか。
| 政治、外交 | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
英国のEU離脱問題はどうなるのか
送信者 シャンブル

1987年8月英国に赴任して、10月に妻が来るまでの2ヶ月近くの間、ロンドンの地下鉄ボンド・ストリート駅近くのセント・クリストファー・プレイスにあるこのペンションで暮らしていました。
2011年、20年以上経過して訪ねてみました。懐かしかったです。

明治維新前後から以降、日本に大きな影響を与えた国は英国ではなかったかと思います。
ロンドンに暮らしてみて、戸惑うことは予想していたよりは少なかったです。
日本は、英国を手本にして、様々な社会のシステムを作り上げてきたようです。
戦前は、大英帝国として、世界に睨みを利かし、第2次大戦では、ナチス・ドイツと正面から戦いました。
戦後は、植民地を失い、基軸通貨スターリングポンドは米ドルに執って代わられはしましたが、金融の中心地としての地位を維持し、西ドイツ、フランスと並んで、この地域の実力国であり続けました。
特に、米国との緊密な関係を維持し、EUと米国をつなぐ役割を強かに務めてきました。
しかし、米国のEUへのコミットメントが後退し、EUの内部矛盾が大きくなって、昨今では、そこをロシアに突かれるような事態が増えてきたこともあって、英米の緊密な関係が希薄化してきました。

英国には、このままでは将来はどうなるのかという政治外交的そして経済的なな焦りは募っていたのではないでしょうか。
英国も含めて、EU主要国の中国に対する対応に、米との認識の違いが表面化するようになりました。
英国が率先してAIIBへの出資したり、英王室を動員しての中国習近平氏の歓待、中国原発の導入など、これまでの英国のイメージからかけ離れた政府の立ち振る舞いなど、多くの人に
「英国はどうしたのか?」
と思わせるようなことが起きていました。
今のところ、両方とも目論見通り運んでいないようです。

ところが、EU離脱もあり得るような状況が起こっています。
民衆ベースで、EU参加のメリットが疑われはじめました。
その兆しは、スコットランド独立の国民投票で明らかになってきました。
今回の国民投票の結果は、一両日中に分かりますので、それを待ちたいと思いますが、英国は、そこまで追い込まれていたのか、というのが率直な感想です。

ゲームのルール造りを得意とし、国際的な調整役をかっていた英国は、今や国家分裂の危機に瀕しています。
もし、EU離脱となり、EUを頼りとするスコットランドが独立などの方向に向かったら、UK(連合王国)は解体となる危機がやってきます。
ウエールズや北アイルランドはどうなるのでしょうか。

政府にも、国民にも余裕がなくなってしまいました。
今回の国民投票でEU残留が決まったとしても、日本が、手本としてきた西の島国英国は、連合によって国力を維持してきましたが、今後は、連合解体の危機を抱えたまま漂流することになりそうです。

そして、今回の国民投票の結果がどうあれ、これはEUの危機でもあります。
| 政治、外交 | 21:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
オバマ大統領による広島訪問


G7サミット終了後のオバマ米大統領の広島平和公園訪問を報じるTV放送を見ていて感動しました。
短い時間のことではありましたが、簡素で、静かな環境下での平和公園での全ての犠牲者への献花とスピーチは、多くの日本人の心をとらえたのではないでしょうか。
原爆や核兵器廃絶へ向けての歴史的瞬間だったのだと思います。

ここに掲げたのは、中学2〜3年頃、乏しい小遣いを割いて集めた明治の文化人切手18枚です。昔のものを整理している間に出てきました。
西部劇を観ているといつも考えてしまうのですが、米大陸を西へ西へと進んだ新興国米国のパワーが、1853年のペリーの黒船来航、そして我が国の開国につながったのではないでしょうか。
遣隋使、遣唐使の時代に、国を挙げて進んだ隋、唐の文明をどん欲に取り入れましたが、同じように黒船以降、貪欲な西洋文明吸収が行われました。
政治、経済、科学技術、文化全般に亘って、そのエネルギーはすさましいものがありました。この18人は、それに貢献した代表的な人々です。

新興国米国は次第に政治、経済、軍事全般に亘って力を蓄え、海洋国家として西洋列強に並ぶ力をつけた日本とは、いずれ太平洋で衝突する必然性があったのだと思っています。
昭和16年(1941年)12月8日、太平洋戦争に突入しました。
私がようやく物心ついた頃のことで、絵本で知っていた軍艦や飛行機を思い浮かべながら、あるいは祖父が従軍した日露戦争の話を思い出しながら、子供ながらに想いを巡らしていました。

私は、終戦時国民学校2年生でしたが、米軍機による空襲、原爆投下(当時は新型爆弾と呼んでいたように記憶しています)、終戦の玉音放送、進駐軍、マッカーサーによるゼネスト禁止命令、共産党などの火炎瓶事件、極端な食糧不足と米国による食料援助などの記憶が、オバマ大統領のスピーチを聴きながら走馬燈のように頭を過ぎりました。
朝鮮戦争勃発、警察予備隊(後に保安隊、そして自衛隊)の発足、やがて昭和26年、サンフランシスコ講和条約によって独立しました。
同時に、日米安保条約が結ばれ、日本の防衛は引き続き米国に託すことになりました。

1960年の所謂60年安保、次の70年安保など通して、日米両国は、軍事はもちろんこと、政治、経済、社会の絆はいっそう強まっていきました。
しかし、広島、長崎の被爆体験は、無謀な戦争を起こしたこと、終戦処理をもっと速くできなかったのかといった自省とともに、非人道的な兵器による攻撃を受けたという想いは、日本人に根強く残っていました。
今回のオバマ大統領の広島訪問を快く受け入れた日本人は、黒船以来の日米関係と原爆を投下された想いを、両国関係の現状肯定と未来志向の強さに展開することで実現したものです。
日本人も素晴らしい文明を持っていると感じました。

中国など東アジア3カ国による被害者、加害者観点などによる次元の異なるコメントがありましたが、日本は、これらの国から更に一歩前進した文明国になったと感じる出来事となったように思います。

米国大統領も次はどうなるか分かりませんが、米国の国体が変わらない限り、今回の広島訪問は両国関係の事実として残る、歴史的なイベントだったと思います。

キューバやベトナムとの関係改善と並んで、米国の利害と絡んだ広島訪問であることも頭に入れて、これからの日米関係をしっかり観ていきたいと思います。
JUGEMテーマ:ニュース


| 政治、外交 | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
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