気がつけば、花梨の実みがこんなに大きくなっていました。秋になるのは速いですね。
以前から、日本人放れ?した押しで活躍中の蓮舫民主党代表には好意を持てませんでしたが、民進党代表選挙に伴ってネット上で大きくなってきた蓮舫代表代行の二重国籍問題とそれに対する対応を興味深く観ていました。
日本人は昔から、外国人や外国文化に素直に興味を持ちます。
外国人とのハーフや、帰国子女などにも関心が持たれます。この様な人たちは、タレント活動では有利で、多くの人が活躍しています。
蓮舫氏は、この様なタレント活動からスタートし、キャスターを経て、参議院議員として活躍するようになりました。彼女の売りは、タレント活動から引き続いて台湾人の父と、日本人の間に生まれたキャラクターでした。
大変な人気で、参議院東京地区で、3期続けて最多得票で当選しています。
台湾との二重国籍ではないかとの疑惑が出てきてからは、はっきりしないが強気の説明で二重国籍を否定し続けてきました。昨日、台湾の代表処から、依然として台湾の国籍があると回答を受けたようです。
それを受けて、過去の説明を覆し、現在は二重国籍であることを表明しました。
民進党の代表選挙は、地方党員の投票は昨日で締め切られたそうです。それまでは、二重国籍ではないと主張していたのですから、地方の党員の中には、ハシゴをはづされたと感じている人もいるでしょう。
いったい、この選挙はどうなるのでしょうか。
民進党は、この問題にはサイレントで、岡田代表が蓮舫氏の多様性を賞賛し、民進党らしい人として評価しただけです。
さすがに、今日になって一部議員から、民進党としての考えを出すべきだ、という意見が出だしました。
何が問題かと言えば、日本が他国の人たちを受け入れ、多様性のある国家に進化していくことが望ましいことだと思いますが、国家のコア部分には、国益保全の観点から、二重国籍者を置くべきではありません。
コア部分とは、閣僚や国家公務員、衆参議員、裁判官など三権を担う人たちです。
日本の国籍法は、二重国籍を禁じ(罰則はない)、公職選挙法は経歴を正しく書くことを求めています。
それをしっかり守るくらいの矜持を持たない人を国会に送ってはならないのです。
野党第一党の党首は、総理大臣になる可能性のあるポストです。二重国籍者は相応しくありません。
蓮舫氏が、これまで釈明してきた中で、ウソの部分と、屁理屈の部分があります。
ウソの部分が、彼女の人格を表していて大きな問題とされました。
しかし、後者の中に、台湾とは正式な国交はないのだから、台湾国籍は二重国籍に当たらないとか、一つの中国の立場に立てば、台湾人は中国(北京)の国籍になる、中国(北京)では、他国の国籍を取得した人は自動的に中国籍(北京)が消えるとか弁明していました。
この一つの中国論を援用したことが、台湾を痛く刺激したようで、台湾では、かなりの怒りを買っていると伝えられています。
蓮舫氏は、はじめて台湾国籍離脱を申請したそうですが、台湾としては、そう簡単に中国(北京)にすり寄る蓮舫氏の国籍離脱を認めることは出来ないかも知れません。
一連の動きを見ていると、蓮舫氏には、政治家として持つべきコンプライアンスの感覚が決定的に欠如していました。
民進党も、蓮舫氏の人気にすがり、政党としてのコンプライアンス機能を発揮しませんでした。
こんな人たちに国政を任せるわけにはいきませんが、困ったことに、これが我が国の野党第一党の現状です。
このまま蓮舫代表が誕生したら、民進党は終わりなのではないでしょうか。
東京都知事選の失敗から何も学んでいないのですね。
ところで蓮舫氏の国籍問題は、ネット社会がここまで追い込んだものです。
どういう訳か、多くの大手メディアは突っ込みも浅く、消極的でした。
今回のネットの調査力は凄いものでした。このくらいの力を持つと、大手メディアは太刀打ちできないことがはっきりしました。
特に、リベラル支持のメディアが、動きが悪かったように思います。