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台風一過 気持ちの良い朝

朝起きて窓を開けると、さわやかな秋空の下、気持ちの良い風が入ってきました。
ふと、野分たちて、という古い言葉を思い出し、たしか枕草子にあったのだったろうかと検索してみましたが、源氏物語 桐壺で出会った言葉だったようです。

「野分立ちて、にはかに肌寒き夕暮のほど、常よりも思し出づること多くて」とありましたが、現代人が大騒ぎで対策を構えて台風を迎えるのとは異なり、野分の後の風情を楽しむ10世紀の日本人の心は豊かだったなあと感心する次第です。

とは言え、台風10号は東北や北海道に大きな被害をもたらしたようです。震災の復旧が十分でない東北や、今年何度も台風に襲われた北海道は、ともに大変お気の毒です。

長い間、雨に閉じこめられていたような感覚でしたが、ようやく解放されたような気分です。
蜘蛛はいち早く巣糸を張り替え、キアゲハやクロアゲハが飛び交い、10Cm以上ある大きなカマキリまで現れました。
不思議と野鳥が静かです。
この様な気持ちの良い朝は何度も経験できません。

朝ではありませんでしたが、8月上旬にロンドンに赴任して、下旬の土曜日の午後にはじめてゴルフに誘われました。
ゴルフの後ビールを飲みましたが、その時、肌に感じるさわやかさが、何ともいえず気持ちよかったことを覚えています。

10月に開かれる高校の同期会の案内が届きました。今年で卒業60周年になります。
2年に一度開催していましたが、これが最終回となる予定です。
一昨年は、同期生の3分の1は鬼籍に入っていて、3分の1は何らかの事情で参加しない人でしたが、今回はどうなるのでしょうか。
この様なことと考え合わせて、この様な良い朝をあと何回迎えられるのだろうかと思いました。
| 身辺雑話 | 11:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
続々リオ五輪 ファベイラなど貧困問題

(イパネマ海岸のシェラトンホテル(右)の裏に広がるファヴェイラ Wikiより)
リオ五輪では、主催者側にとっても、参加側にとっても、また観光客にとっても犯罪対策が大きな問題でした。
貧困線以下の国民が3分の1はいるのではないかと言われていますから、犯罪は日常化といってもよい状況でしょう。犯罪者の多くが住んでいるのがファヴェイラと呼ばれるいわば貧民窟です。

時事通信に〔ルポ〕五輪の街リオの貧困地域〜見えぬ希望〜というファヴェイラ(ファヴェイラは現在はコムニダージと呼ぶそうですが)に関する記事がありましたが、読んでみると絶望的な感じがします。
これはブラジルが抱える歴史的な問題が絡んでいます。

ブラジルには先住民族としてインディオが住んでいましたが、中米やペルーなどに比べて人口はそう多くはなかったようです。
問題は、サトウキビのプランテーションが盛んになって、労働力としてアフリカから大量の奴隷が連れてこられました。
奴隷解放は米国より遅く、米国の農場経営者の一部は奴隷を伴って移住してきたとも言われています。

ファヴェイラの住民たちは、奴隷解放後に解放された人たちやその子孫が多かったようですが、現在は、アフリカ系やインディオ系およびそれらの混血など様々な貧困層が入っているようです。
時事の記事は、現状をルポし、行政がお手上げ状態であることを表面的に書いていますが、ブラジル政府が昔から取り組みながら、成果を上げられていない問題なのです。

大都市の公共工事、ビル建設などの単純労働などは、ファヴェイラの住人などが使われています。
上中流家庭のお手伝いさんなどもファヴェイラの人たちです。
農場経営などは、これらの階層の人たちを住み込ませたりしています。
今はどうか分かりませんが、デパートでピストルを売っていたような国ですから、凶悪犯罪や麻薬密売などのに担い手もファヴェイラの住人が多い筈です。

識字率の計算は、小学校入学の数で計られていましたが、実際はかなりの文盲が居ます。
文盲とは、文字をが読まない人たちというよりは、文字に拒絶反応をもっている人たちだと感じました。
もちろん経済的に不利益を受けますが、文字の世界の人たちとは別に、自分たちだけの明るい生活をしたいようです。
社会的にしっかりした生活基盤を確立するよりは、単純労働で安い賃金で使われ、場合によっては犯罪によって必要な収入を得て、同じカルチャーの人たちとファヴェイラで一緒に暮らす自由を尊重する人たちなのだと思います。
この人たちは、学校に通わせたり、福祉住宅を建てて住むところを強制したりする行政が嫌いなのです。
奴隷解放後も、それを引きずったブラジル社会は、未だに二重構造に近いものが続いているのが現状ではないでしょうか。
因みに、日系人はファヴェイラには殆ど居ないと思います。

そういう眼で、時事の記事を見ると、浅いなあ、と感じます。
貧困問題といっても、日本とは次元の異なるブラジルの内なる問題で、ブラジルは、この人たちに頼って社会が成立していることも事実です。

| ブラジル | 08:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
続リオ五輪雑感 男子400Mリレー銀メタル

(1977〜8年頃のイパネマ海岸)
ようやくリオ五輪が終わりました。

私が最も感動したのは、男子400Mリレーの銀メタルでした。

オレンジ色のユニホームの日本チームは、スタートから4人が揃って一貫して美しいホームで、バトンパスも含めて一定のスピードで流れるように走っていました。
第4走者ケンブリッジが、バトンを受け取った後、一瞬ですが金のジャマイカ・ボルト選手と並んだようにも見えました。しかし、世界最速のボルトには徐々に離されました。
しかし、並み居る米や加らの強豪国のアンカーたちには譲らず、2着でゴールしました。

感動的でした!

10秒を切ったことのない選手をそろえた日本チームはが2位に入ったことは、準備の良さと優れたチームワークの賜です。特にバトンパスの技術と訓練の効果が大きかったと評されています。
アンダーハンドパスをやっていたのは日本チームだけで、外国チームは、皆オーバーハンドパスだったそうです。
それは、彼らは直ぐに真似してくるのではないか、と思って高校時代短距離で国体を目指していて敵わなかった息子に訊いてみました。

「日本は学校スポーツの段階で、アンダーハンドでやっている。リレーの経験者は皆それで訓練を受けている。
その上に、更に改良を加えたのが今回の成果だった。
外国チームが簡単に真似できるものではない。」

とのことでした。

とは言え、金メタル獲得には、やはりメンバーがそれぞれ9秒台の地力をつけることなのだろうな、と思った次第です。

しかし、今回の銀メタルは、日本文化というか、日本人のメンタル面の勝利でもありました。
俺が、俺がと言う連中を集めた外国チームを打ち破ったのですから、筋力では太刀打ちできないとしても、日本人的なプラスアルファで勝利したものです。

その他の競技、例えば体操団体、卓球団体、バドミントンダブルスなどでもチーム日本のプラスアルファが観られました。
水泳、柔道、女子レスリングなどでもチーム日本の力が後押ししたように観られます。

最後に、マラソンが途中で3周した地域はボタフォーゴといいます。
ヨットが浮かぶ海と、マラソンが走った公園道路と、その後ろに高級アパートが立ち並ぶカリオカ自慢の実に美しい地域ですが、あいにく雨の中のマラソン競技となってしまいました。
ここからポン・デ・アスーカ(シュガーロック)の岬を隔ててコカカバーナへと続きます。
コカカバーナの先にはイパネマ、レブロンと美しい海岸が続きます。


| スポーツ | 13:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
リオ五輪雑感


8月15日が過ぎて、終戦関連の行事が全て終わり、世の中が少し静かになりました。

しかし、未だ、リオ五輪が22日(日本時間23日)まで続きます。

ブラジルは、40年近く前に、数年間お世話になった国で、人生で最も大きな影響を受けた国です。
懐かしさとともに、大丈夫かなという想いをもって観ています。
詳しくはトレースしていませんが、報道されたり、ネットの話題を見ていると、予想通りと言いますか、今のところ、私にとっては意外なことは殆どありません。
ブラジルは変わっていないな、というのが先ずもっての感想です。

期日までに、五輪大会を開催するハード、ソフトが間に合うのか、というのが第一の懸念でした。
いくつかのトラブルが報道されていますが、何とか間に合ったようです。
最高の大会からはほど遠かったと思いますが、1日、酷い雨が降った日があったようですが、天候に恵まれているようです。
何とか競技が行われているようで良かったと思います。

そもそも、リーマンショック前、BRICSと呼ばれて好調な経済を謳歌していたブラジルは、自信を持って南米初の五輪開催に手を挙げました。
しかし、その後世界経済は中国の経済悪化に引きずられるように勢いを失いました。
現在は、ブラジルを含む途上国経済は、日米欧の超金融緩和によって、何とか破綻を免れているのが実態です。

その上、ブラジル政界腐敗による政治危機のまっただ中にあり、大統領弾劾中ということで、政治の動きが止まってしまっています。
恐らく、世界中から一流アスリートと、このパフォーマンスを見に来る観光客を招いておいて、数々の失礼をしていることでしょうが、これがブラジル式の"おもてなし”で、この社会のありのままを観ていただいていることだと思います。
普通は、それでもブラジルは素晴らしいとなることでしょうが、今回は、五輪開催ですからどのような評価になるのでしょうか。

最も懸念していたことはセキュリティです。
昔、私がサンパウロのいた頃の話ですが、FBIの警官が休暇でやってきて、路上強奪に遭ったと新聞に出ていました。
今回も色々あったようですが、昔と変わったのは、短銃やナイフが登場することです。彼らも進歩しています(笑)。
襲撃という言葉も聞かれました。テロではありませんから、犯罪で襲撃というのでは、相当な武器と規模によるものでしょう。

旅行者は格好のターゲットになります。
他人から、
「昔、居たところですから、五輪見物に行ってみたいでしょう?」
と訊かれますが、とてもこの歳になって行くところではありません。
老人はまず最初に狙われます。
経済不況と犯罪数は正比例関係にありますから、恐らく刑務所はもう満杯でしょう(笑)。

とは申しても、ブラジル人は陽気で明るく、ある意味人情に厚いところもあります。上手に旅をすれば楽しい国です。

良く、五輪の後に不況が来ると言われますが、不況下に無理した五輪ですし、経済は更に下押しするのではないでしょうか。
しばらくすると、何度目かの国家デフォルトに陥るのではないかと心配しています。
| 社会 | 22:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
中国は1964年東京五輪開催中に核実験を行った

1964年、東京五輪開催中に、中国が初の核実験を行って、核保有国の仲間入りをしました。
廃墟の中から立ち直り、ようやくオリンピック開催国になり、日本中がその喜びに浸り、競技に熱中していました。
そして、世界中が、平和に満ちたスポーツの祭典を楽しんでいる最中のことでした。

どれだけの日本国民が、この忌まわしい事実を認識しているのでしょうか。

リオ五輪が始まった途端に、尖閣列島に向かって15隻の中国公船が、300隻近い漁船(多くは武装した民兵と言われれている)を伴って、我が国領海や接続水域を犯してきました。
平和の祭典に熱狂している間に、近隣諸国の関心が分散している時に、中国はやりたいことをやってきます。

五輪などを利用した力の政策は、中国のお家芸というか、ズルさなのです。
現在の状況を考えると、2020年までに日中関係が改善されるとは考えられません。
五輪で身動きが出来なくなっている日本に対して、もっと恐ろしいことを仕掛けてくることを頭に入れておかなければなりません。
2020東京五輪は大きなセキュリティリスクを抱えたイベントであることを認識しておく必要があります。
できれは、開催を返上したいですね。

軍事とか外交とかいうレベルを超えて、本格的な総合対中戦略を立て、実行し、中国がそのようなことが出来ないような状況に追い込んでおかなければなりません。

毎年のことですが、うだるような暑さの中、広島、長崎の記念日、終戦記念日と続き、1945年の終戦の頃を反芻する暗い時期です。
加えて中国の尖閣諸島への準軍事行動など戦火を交えかねない危険行動には強い緊張を感じます。

一方では、これも毎年のことですが甲子園の高校野球、加えてリオ五輪、イチローの快挙など日本中が浮かれています。

1年前には、トンチンカンな安保法の審議が行われていましたが、この間、大統領選前の米国、結束に蔭りの見えたEU、トルコの立ち位置の微妙化、中国経済の減速、外交的孤立など、我が国を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。

改造安倍内閣には頑張って欲しいですね。
| 政治、外交 | 15:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
ポスト安倍政権争いに小池知事も加わって欲しい
(2015.8.6茅野)

茅野から、6日(金)に帰ってきました。暑さにグッタリしています。
カメラを積み込み忘れたり、PC環境が悪かったりでご無沙汰してしまいました。

都知事選が面白かったですね。そして、小池百合子という政治家を改めて認識しました。
当選後の立ち振る舞いも含めて、大した政治家だと思いました。

世界の政治、経済が混迷を深める中、先進国唯一の安定政権である安倍政権下の我が国ですが、見回したところポスト安倍政権で期待できる政治家が見あたりません。安定政権と言っても、経済は行き詰まっていて打つ手が限られ、十分以上にやってしまった金融政策にはこれ以上期待できません。
安定しているように見えるのは、自民党内にも、野党にも、力のある対抗勢力が見あたらないからだと思います。

今回の内閣改造を見ていると、自民党もかなりの人材不足のようです。
たとえ、女流政治家の流れに乗って民進党が蓮舫代表を選んだとしても、安倍政権の安定が損なわれることはないでしょう。
しっかりした国家観と、現実の状況に対する即応能力を備えた人材が与野党に見あたりません。

そのような状況下で行われた都知事選でしたが、小池新知事が見せた政治的感覚の鋭さには目を見張るものを感じました。これまで、私の視野に入っていなかった人だけに、新鮮さを感じました。
中央政界においても、この人に対抗できる政治家は少ないのではないかと思います。
都知事ではもったいない、ポスト安倍でも狙って欲しいと感じています。
| 政治、外交 | 15:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
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