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オバマ大統領による広島訪問


G7サミット終了後のオバマ米大統領の広島平和公園訪問を報じるTV放送を見ていて感動しました。
短い時間のことではありましたが、簡素で、静かな環境下での平和公園での全ての犠牲者への献花とスピーチは、多くの日本人の心をとらえたのではないでしょうか。
原爆や核兵器廃絶へ向けての歴史的瞬間だったのだと思います。

ここに掲げたのは、中学2〜3年頃、乏しい小遣いを割いて集めた明治の文化人切手18枚です。昔のものを整理している間に出てきました。
西部劇を観ているといつも考えてしまうのですが、米大陸を西へ西へと進んだ新興国米国のパワーが、1853年のペリーの黒船来航、そして我が国の開国につながったのではないでしょうか。
遣隋使、遣唐使の時代に、国を挙げて進んだ隋、唐の文明をどん欲に取り入れましたが、同じように黒船以降、貪欲な西洋文明吸収が行われました。
政治、経済、科学技術、文化全般に亘って、そのエネルギーはすさましいものがありました。この18人は、それに貢献した代表的な人々です。

新興国米国は次第に政治、経済、軍事全般に亘って力を蓄え、海洋国家として西洋列強に並ぶ力をつけた日本とは、いずれ太平洋で衝突する必然性があったのだと思っています。
昭和16年(1941年)12月8日、太平洋戦争に突入しました。
私がようやく物心ついた頃のことで、絵本で知っていた軍艦や飛行機を思い浮かべながら、あるいは祖父が従軍した日露戦争の話を思い出しながら、子供ながらに想いを巡らしていました。

私は、終戦時国民学校2年生でしたが、米軍機による空襲、原爆投下(当時は新型爆弾と呼んでいたように記憶しています)、終戦の玉音放送、進駐軍、マッカーサーによるゼネスト禁止命令、共産党などの火炎瓶事件、極端な食糧不足と米国による食料援助などの記憶が、オバマ大統領のスピーチを聴きながら走馬燈のように頭を過ぎりました。
朝鮮戦争勃発、警察予備隊(後に保安隊、そして自衛隊)の発足、やがて昭和26年、サンフランシスコ講和条約によって独立しました。
同時に、日米安保条約が結ばれ、日本の防衛は引き続き米国に託すことになりました。

1960年の所謂60年安保、次の70年安保など通して、日米両国は、軍事はもちろんこと、政治、経済、社会の絆はいっそう強まっていきました。
しかし、広島、長崎の被爆体験は、無謀な戦争を起こしたこと、終戦処理をもっと速くできなかったのかといった自省とともに、非人道的な兵器による攻撃を受けたという想いは、日本人に根強く残っていました。
今回のオバマ大統領の広島訪問を快く受け入れた日本人は、黒船以来の日米関係と原爆を投下された想いを、両国関係の現状肯定と未来志向の強さに展開することで実現したものです。
日本人も素晴らしい文明を持っていると感じました。

中国など東アジア3カ国による被害者、加害者観点などによる次元の異なるコメントがありましたが、日本は、これらの国から更に一歩前進した文明国になったと感じる出来事となったように思います。

米国大統領も次はどうなるか分かりませんが、米国の国体が変わらない限り、今回の広島訪問は両国関係の事実として残る、歴史的なイベントだったと思います。

キューバやベトナムとの関係改善と並んで、米国の利害と絡んだ広島訪問であることも頭に入れて、これからの日米関係をしっかり観ていきたいと思います。
JUGEMテーマ:ニュース


| 政治、外交 | 18:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
G7サミットでのメッセージに期待したい

26日、27日両日に亘るG7サミットの議長国、ホスト国としてどのような声明が出されるのでしょうか。

世界的なデフレから脱却のためにG7各国がどのような役割を果たせるかに関しては、重要な役割を果たす各国ではありますが、世界経済に向かって前向きに有効な声明を出すことには大きな期待は持てないと思います。
それほど世界経済は病んでおり、G7の国々も手立てを出し尽くし、内政面で疲れています。
世界で、最も豊かな国の集まりではありますが。

しかし、世界の安全保障関係では、しっかりしたメッセージを発することができます。
東シナ海、南シナ海での緊張、北朝鮮問題、対露(我が国との北方領土問題の解決、中東問題)などでは、上手に纏められれば、有効なメッセージが出せるのではないかと思います。
中国、ロシア両国は、固唾を呑んで見守っていることでしょう。

第2次安倍政権になってからの、外交努力は大変なものだと思います。
日本の宰相が、これだけの首脳外交を積極的に行ったことは、嘗てありませんでした。
安倍晋三首相だからこそできたと考えています。
日本の外交史に残る働きです。
このG7で、更に一段と日本の立場を強めて欲しいと思います。

このサミットをテコにして、近く参院選、場合によっては衆議院解散も伴って、同日ダブル選挙が予想されています。
野党は、政策もなく、ただ安倍政権を倒すことしか頭にありません。
昔は、外交は票にならないと言われてきましたが、今回は、大きなバックアップになるのではないでしょうか。
内政は、いずれの国も課題山積みです。    
政権側に特段の失政がなければ、与党がしっかりと勝利することになるものと思われます。
いずれにしても、世界的デフレ下のダブル選挙は、どのような結果になるのでしょうか。
| - | 14:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
世界が内向きになりつつあるが

米国大統領選でのトランプ、サンダース候補の勢い、シリア難民の流入に対応しているEU内での各国の温度差をはじめとして、世界の国々が内向きになりつつある現象がみられます。
内向きのウエイトが高くなるのは仕方がないとしても、民主主義国家はしっかりとその達成した価値観を守り抜くために連携して欲しいですね。
G7とか呼んでますが、前の大戦では二つに分かれて戦った国同士ですから、時間が経過すれば、内部の利害が弛みがちになるのは、やむを得ないのではないかとも考えられます。
何れにしても、どの国も自分のことで精一杯になる方向に向かっているのではないでしょうか。

熊本地震対策に関する補正予算についての衆議院予算委員会が開かれていますが、熊本地震対策に関する与党議員の質疑については、非常によい緊張感の下に審議が行われていました。
この件に対する政府与党の取り組みは、真剣そのもので、この国は大丈夫だな、と改めて安堵しました。
例えば、中国や韓国であったらどうであろうか、と脳裏に浮かべながら聞いていました。

議会で何も決められない韓国では、予算を決めることも難しいかも知れません。

独裁政権の中国では、素早い決断が可能な気がします。
しかし、執行段階が問題です。
縁故や、賄賂の提供がなければ、その予算の恩恵に浴することができないかも知れません。

与党議員の質疑が終わって、民進党岡田代表の質問を聞き始めて、補正予算とは関係のない、アベノミクスの成果について論争をしかけていました。
この国の政治の寂しい現状を感じ、情けない気持ちになって、TVの前を離れました。

受け売りで申し訳ありませんが、西部邁氏の最近の著書の中に、日本では「ドイツや朝鮮と異なって、国内に三八線が引かれていた」、「国民の心に目に見えないベルリンの壁があった」、との表現があるそうですが、私が感じていることを上手に表現してくれたと思っています。
また、本日のFBで、阿比留 瑠比氏が言っていた「日本の敵は日本人、なのだといつも感じています。」という表現も同感できます。

日本は今、外交で頑張って危機を和らげる方向に努力していますが、世界の潮流から、内向きの汗を多くかかなければならない時期が来ることでしょう。
38度線や、日本の敵は日本人であることに、例えば防衛問題など国民の意志決定に大きなエネルギーを割かなければならないことになるように思います。
| 社会 | 13:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
顔面の成長する大きなホクロの摘除をした

丁度20年前のことになりますが、上の右目の内まぶたの2〜3ミリ下に、小さいながら深い黒の輝きを持ったホクロのようなものが気になったので、皮膚科に診て貰いました。
検体検査の結果、基底細胞ガンとの診断を受けました。
全身麻酔による手術で切除し、その後何事もなく今日に至っています。
先生には、良く自分で見つけた、と褒められました。
そして、こんな小さいものを処理したのははじめてだ、とも言っていました。

3年前にも書いたことがありましたが、顔面の大きなホクロを気にして近所の皮膚科の診察を受けたことがあります。
その時の診断は、このままでも良いし、摘除したいというなら今やりますよといわれて、取り敢えず様子を見ることにして帰ってきました。
ところが、その後ホクロは段々と大きくなり、上のものは人差指の先よりも大きくなってしまいました。しかも、厚みも出て盛り上がってきました。
幸い、眼鏡の蔓の下に当たるため、他人は案外気にならないかも知れませんが、最近は若干の痒みを覚えたり、手や櫛が思わず触れたりするようになりました。

そんなことで摘除の意志を固めて、近隣の皮膚科の中から、形成外科も兼ねている医院を選び、4月27日に診察を受けました。余り混んでもなく、感じの良い医院だと思いました。
担当の女医さんは、
「もう取った方が良いですね。」
ということで、7日(土)に予約をしました。

当日行ってみると土曜日ということもあってか、座りきれないほどの患者がいましたが、予約時間きっかりに処置室に入り、治療を受ける体制で横になりました。
看護師が、灯りをつけるので眼を閉じるようにと指示しました。
そうして待機している間に、院長先生が現れたようで、
「麻酔をするので、少しチクッとします。」
と言って麻酔注射をし、余り時間をおかずに治療に入りました。

ホクロを切り取っているような感じがしていましたが、途中で、看護師から別の患者についての質問があり、数分、その患者のところに行って戻ってきて、続きの処置をやり始めました。中断を含めて15分ぐらいだったでしょうか。

終わると院長は別の患者のところへ行ってしまい、一言も語らず、眼を閉じていたので顔も見ていません。
こちらは、大変緊張していましたが、先方にとってはルーティンみたいなことだったのかと思いました。
別の部屋に移され、看護師から、アフターケアの説明があり、説明のペーパーを渡されました。
まあ、ベルトコンベアーに載せられた感じで、何となく釈然としません。

私が受けたのは、炭酸ガスレーザーによる治療だったそうです。
傷をきれいに治すために、傷を清潔な湿潤環境に保つことが肝要なようです。
4日分の抗生物質と、痛み止めを処方されましたが、痛み止めは使う必要はありませんでした。
簡単な治療だったですが、しばらく傷口のケアが必要で、それには結構神経を使います。

この写真、アップするには勇気が要りました(笑)。
年寄りの顔は汚いですね(涙)。




| 健康 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
21世紀にふさわしい新しい憲法の議論を

(クリンソウ)
一年前に「帝国憲法を改正しなかったことが戦争の原因」という記事を書きました。
昨日、国際政治学者の櫻田淳さんがフェイスブックに次のように書いていますした。

 大正末期から昭和初期の何れかの時点で、軍の統制に絡む明治憲法上の不備を是正できていたならば、昭和初期以降の軍の専横と政党政治の瓦解は、防ぎ得たかもしれない。
  そのような「仮想」は、今後の憲法改正論議の中でも大事であろう。
  「長州の憲法が国を滅ぼした…」。
  本小説(城山三郎著「落日燃ゆ」)中、最も印象的であったのは、この廣田弘毅の独白であった。


この人にこの様な感想を言われて、我が意を得たりの心境です。

憲法を改正するにしても、70年前に理想と思った条文に拘っていては、決して良い憲法にはならないでしょう。
21世紀を見通して、人類がこれから遭遇するであろうことを想定しながら、大きな原則を定めた上での議論にして欲しいと思います。

9条がどうのこうのでは、不十分です。
世界が羨む水準の文明国家である日本を保全し、更に発展させるための憲法です。
硬直化した帝国憲法で一度は国を滅ぼしました。
そして今、世界のリスクに対して全くといってよいほどに備えのない硬直した平和憲法の下で、この脆弱な文明国家が存続できるのでしょうか。
何時の代でも、国家にとっては、治山治水、防衛、社会秩序の維持は最もプライオリティの高い事項です。

国際政治学者から指摘されるのではなく、憲法学者から、大きな視点からの問題提起はないのでしょうか。
| 政治、外交 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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