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カネ、物、サービスなど全てが余剰な時代

梅、桜に続いて柔らかい新芽の季節も過ぎつつありますが、今は、藤が美しい時期です。
今日は、終日雨模様のようですが、昨日は曇りがちでしたが春らしい一日でした。神代植物公園に赴いて、藤の写真を沢山撮ってきました。

本日、日本銀行が追加緩和を見送ったという報道で、追加緩和を織り込みつつある日本の株価が急落しました。マイナス金利にまで金利を下げても少しも効果がないので、さらなる追加措置が採られれるのではないかとの期待感が高まっていたようでした。

「日銀は狂っていないか」でも触れましたが、そもそも世界的な大不況下に、人口減少化の日本で、インフレターゲット2%とする金融政策はマジかよ!と思います。
現日銀総裁になって、過去の硬直的な金融政策が是正され、大幅な金融緩和が行われた段階では、市場も好感し、現実に景気も少し良くなりましたが、ある段階から日銀がいくら力んで非常識な緩和をしても、景気が良くなることはありませんでした。評価できるのは、何とか3%の消費税アップを乗り越えたことぐらいでしょう。

米国FRBが、利上げを見送ったようですが、できれば利上げの方向が方が正しいような気がしています。FRB以外の各中央銀行に付いても、これ以上の金融緩和は副作用の方が大きいのではないかと思われます。

今は、カネ、物、エネルギー、サービスなど全てが余剰な時代です。
物は、中国を中心に、鉄鋼、コンクリートをはじめ、原油、石炭などのエネルギー、通常の工業製品など多くが生産能力過剰になっています。農産物についても品質を問わない限りふんだんにあります。
サービスも競争が激化して、過当競争です。「おもてなし」という言葉がはやりましたが、サービスが過剰になっているとは思いませんか。
ロジステックスなどでは、無人機やロボットの活用が進みつつあります。

物サービスが過剰なデフレ状態を回避しようとして、各国の中央銀行は金融を大幅に緩和して、デフレからの脱却を目指したのですが、いくら金融緩和を強めても効果はありませんでした。
金融政策の効果が現れないのは、中国などエセ市場経済国家で、経済の原理よりは政治のニーズの方が強いからです。

エセ市場経済国家に、過剰生産設備が積み上げられています。
この過剰設備が廃棄されるまで、現下のデフレは続くことでしょう。現政権の体制維持が優先される中国では、簡単ではありません。
まあ、我慢比べですね。

我慢比べですから、消費税の追加引き上げは無理です。
政治的にどのような理屈でもかまいませんから、見送っていただきたいと思います。
| 経済ビジネス | 11:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
美味い純米酒に巡り会ったような気がして

この記事を書き出して、この頃は料理や酒に関することを書いてないように思って、過去ログを調べてみました。
確かに、このカテゴリーの記事は、前回から1年半ぐらい経っていました。

老化に起因するのか、食べ物の味にも、酒の味にも感動することが少なくなりました。
そんな折、先週職場の後輩と昼食がてら呑んだ日本酒は、久し振りに美味い酒を呑んだ気分にしてくれました。
秋田の純米酒で、ほどよい辛口のさっぱりとした酒でした。
メーカー名を覚えていたのですが、HPで調べてみても種類が沢山あって、どれを呑んだのかがよく分かりません。。取り敢えず、吟醸純米酒を1本購入、明日届くことになっています。

5年前の記事「晩酌には純米酒を楽しむ」でも触れたように、私は純米酒党です。
といっても、純米酒ができて、日本酒が本当にうまくなったのは意外と最近のことで、1991年(平成3年)に日本酒級別制度が廃止されて以降です。純米酒とは、米ともろみだけでできているもので、醸造用アルコールを添加していない酒です。(醸造用アルコールが添加されているものは清酒と呼ばれる)

それまでは、全ての日本酒が清酒で、アルコール添加されたものでした。日本酒やワインで二日酔いすると酷い、といわれてきましたが、二日酔いの原因は、添加された醸造用アルコールでした。
自国内では、アルコール添加を認めないが、輸出用には認めている国があります。ワインでも、日本に入ってくるものは殆どアル添ものだと思います。

米国の日本酒はアル添していないから健康によい、と聞いたことがありました。日本も、ようやく米国並みの日本酒が呑めるようになったのです。
アル添して保存を良くし、例えばフルーティな味に仕上げたりして、女子の日本酒党を育てたり、外人に売り込んだ時期もありましたが、日本酒はなんといっても純米酒です。
今は、そんなに量は多く呑めませんが、昔は、肝臓を心配しながら沢山呑んでいたので、純米酒が手に入りやすくなったのは有り難いことです。

ついでに、噂と私のゲスを交えての話ですが、サントリーオールドという一世を風靡したかつては日本の高級ウイスキーがありました。何処に行ってもサントリーオールドが出てきます。
ロンドンに滞在している時に聞いた話です。
日本国内で売っているサントリーオールドには、防腐剤が入っているから沢山呑むと二日酔いになるが、輸出用のものには入れることができないから、それは余り二日酔いしないのだ、という話です。
防腐剤が入っているということは、蒸留酒でありながら、デンプンなどの増量剤が入っていることです。日本の消費者を欺いていたのです。
それを聞いて、日本ではオールドの愛飲者であった私は激しい怒りを覚えました。

丁度その頃は、バブルの頂点で、東京一極集中を避けるために、首都移転の議論が華やかでした。
新しい首都候補として仙台が名乗りを上げました。
別の都市を推していたサントリーの会長が、
「仙台は熊蘇の地」と発言して仙台を貶めました。
そこで、仙台を中心に東北の人々がサントリー製品の不買運動を展開した、ということがありました。
熊蘇は熊本といわれていますので、蝦夷と間違えたのでしょうが、インチキ商品を日本人に売り、高い酒の関税に守られて大儲けをした上に、東北の人を貶めたこの企業は許せません(別に私は東北に縁はありませんが)。

その後、TVドラマで取り上げられて、ニッカも含めて、日本のウイスキーの評価が上がったようですが、私は、それ以来サントリー製品は避けて、間違いないと思われるスコッチウイスキーを愛飲しています。
| 料理、酒 | 17:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
不安要因が多い北東アジアの近未来

(花梨の花)
今年は、花梨の花がことのほか沢山咲いています。秋には撓わな実をつけてくれるのでしょうか。

ネット上にばらばらに入ってくる世界の情報は様々なものを含んでおり、私には、世界の近未来を予測することができません。
日本人の感覚では考えられないほど、たとえば中東やアフリカを震源地とする人類の残酷な行動が明らかになってきています。これらはネットや報道を通して、世界中に拡散し、人類の判断基準に深刻な影響を与えています。

北東アジアの独裁国家である中国や北朝鮮では、国家ベースでイスラム狂信派を上回るとも劣らない残虐非道が横行しています。
幸い、それぞれの国の国内で行われているので、他国民には直接その脅威は及んできませんが、狭くなった地球上で、日本という国家に守られていることのありがたさを感じます。
それでも、シリアを中心に流出する難民は、安定した政治体制下にあったEUおよびその加盟国に深刻な政治的、社会的影響をもたらしている状況を見ると、北東アジアは大丈夫かな、という気分になるのは私だけではないでしょう。

将来に向かって、明るい話が極端に少なくなってきている中、北東アジアに限っても懸念材料は山ほどあります。主なものを挙げてみました。

1.世界のデフレはいつまで続くのでしょうか。その震源地ともいえる中国の経済改善への糸口が見えません。(これが続く限り、人々の暮らしは良くならない、破綻する国家が出てるし、軍事的冒険に出る国も出てくる)
2.蓄積された核兵器をはじめとする大量破壊兵器は然るべき管理ができるのでしょうか。(テロに渡らないか、大量破壊兵器が戦争抑止になっているか、それとも戦争のインセンチヴになるのか)
3.北朝鮮の暴発を押さえ込むことに成功するのでしょうか。(暴発すれば中東以上の難民かが発生する)
4.韓国の政治、経済も不安定化しています。朝鮮半島全体が不安定化しているといって良いでしょう。
5.中共が内政上の理由から戦争への誘惑に駆られることはないでしょうか。(世界の戦争は往々ににしてこれから始まる)
6.中国人民軍の独走による暴発の恐れはないでしょうか。(独裁政権による軍の掌握が弱い、または軍の要求に応えられないと起こりうる)

パナマ文書などが出て、中共トップセブンの内3名の名前が報じられ、中共政権の内部葛藤は更に激しくなることが予想されます。政権は、いっそう厳しい状況におかれでしょう。
この国が乱れることは、日本にとって大きな影響があります。

中国が、国連決議をまじめに履行すれば、北朝鮮は暴発できないでしょう。
中国が、本気でやるかどうかは疑っていますが、しっかりやらないと国際社会での評価が下がり、やればやるで北朝鮮を崩壊に導くことになります。
いずれにしても、北東アジアは、中国がどうなるかにかかっています。

本日は、広島でG7外相会議が開かれ、先進7カ国が、揃って中国にとっては厳しい内容の声明を出すことになっています。
5月に開かれるG7首脳会議では、更に踏み込んで日米欧の立場が表明されることを期待したいと思います。
安倍政権になって、G7は参加する会議から、日本の立場を強化するための会議にしつつあります。
現状の中国は、世界の混乱要因となっています。厳しく対処し、中国が間違ったメーッセジとして受け止めないようにして欲しいと思います。

前向きなことはありませんね。
| 政治、外交 | 14:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
桜はソメイヨシノからジンダイアケボノ時代へ

(神代曙)
近くに住んでいながら、神代植物公園にある神代曙桜が満開になった姿を観ていなかったのですが、一昨日、偶々この植物公園内にある会館での連句会に参加していた妻からの連絡で、駆けつけました。

この品種は、ソメイヨシノと同じオシマザクラとエドヒガンを親にもつ交配種です。
ソメイヨシノが「てんぐ巣病」に弱い欠点がありますが、これはこの病気に強く、花はソメイヨシノよりやや大きく、少し赤みを帯びています。
現在は、老木となったソメイヨシノに代えて、ジンダイアケボノを順次植えて行っているとのことです。
戦後の代表的な桜が、同じソメイヨシノ系ながら、このジンダイアケボノにとって代わりつつあります。

その日に、いづれも企業のエグゼクティブを経験した学友6人との夕食会がありましたが、全員が、大変な時代に入りつつある、との認識を持っていました。
EUの理想は崩れ、米国の目指す社会、世界も変わらざるを得ないことも、今進行中の大統領選の様子を見れば大きく懸念されるところです。
安全保障面でも、核武装できない日本は厳しい状況におかれつつあることは皆が認識していました。
我々が受けた教育は評価できなかったが、今行われている教育は、自分たちの国、社会を守り通す気概を植え付けてきていないことに不安を感じていました。

グローバル化によって、世界中で貧富の格差が拡大してきていることも不安に感じています。
AIやIoTなどによって、この傾向は更に拡大されていくのではないでしょうか。
この大変革の時代に、しなやかで大胆な変革ができるのでしょうか。

私たちも、もはや何があってもおかしくない年齢になりました。半年後に、また元気で会えればよいね、と言いながら分かれました。
| 環境 | 11:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
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