(小平霊園)
暖かい穏やかな正月でした。
老妻が、昨年11月末に末の妹を亡くして元気がないので、二人で倅夫婦のところへ行って正月を祝いました。
3日に、小平霊園にある妻の先祖の墓に参りしました。
年末から正月にかけてお参りした人が多かったと見えて、あちらこちらに花を供えた墓があったのが印象的でした。好天に恵まれて、ちょうど良い体慣らしになりました。
我が家では、昨年まで正月は、初詣には行かないで、先祖の墓に参ることにしていました。このことに拘るっていると、いつも運転手役の倅が、ゆっくりと正月を祝えないので、今年からこの様に変えようかなと思っています。
友人知人たちから送られてくる年賀状を見るのも、正月の楽しみです。
昔は手書きでしたから辛いものがありましたが、ワープロ時代に入ってからは作る楽しみ、もらう楽しみになってきました。
リタイアー後は、年賀状交換先も年々減少してきています。
死亡での減少に加えて、病気で年賀状交換ができなくなっているケースも多いようです。
今年も、主として高齢によって、これで最後にしたいという人が、何人か居ました。それでも元気であることが分かっている先輩方にはこちらからは送ることにしたいと思っています。
今年もらった年賀状で特筆すべきことには、国内政治に強い危機感を感じている方からの厳しい内容のものがいくつかありました。
たとえば、
「ヒットラー暗殺」暗殺という映画を見ました。選挙で選ばれたヒットラーが主権を国民から奪い、自由を制限し、戦争に突入していく恐ろしい過程も描かれており、日本でも同じようなことが起きているような気がします。<略>
<略>の部分には、秘密保護法、安保法(戦争法)、政府批判に対する言論統制、自粛などといった言葉も散りばめられていました。
もう一人、
気がかりは世界中で武力による報復の連鎖が続き、国内では軍事優先の強権政治がまかり通っていることです。余り国民をなめているとそのうち痛い目に遭うと思いますが。
前の方は60年安保世代、あとの方は60年、70年安保の中間世代で、何れも立派な学歴の方でした。
山口二郎という政治学者が、
「安倍に言いたい。お前は人間じゃない! たたき斬ってやる!」
と言ったとのことで話題になりましたが、一部の人たちが、安倍首相をヒットラーに擬していたこと併せて、反政権の人たちの発言が乱暴になってきました。
それらの影響が、私のところにくる年賀状にも出はじめました。
暖冬で、過ごしやすい冬ですが、年末年始に逝去された友人がいました。
高校の同期生で、それぞれ仲良く同じ大学に進学した二人の友人が、年末と正月に入って相次いで他界しました。
また、年賀状で知った2度目の脳梗塞を起こした友人を、電話で見舞いました。
元気でいられることは有り難いことだと思った正月でした。