暖冬ですが、武蔵野の冬木立は寒々しいですね。
今年も大晦日を迎えました。
振り返ってみると、近頃珍しく、元気に過ごせた一年でした。
2月に急性の胃腸炎を患って、すわノロウイルスにやられたかと思ったのですが、大したことはありませんでした。ここのところ毎年風邪を引いていましたが、今年は、逃れることができました。これが一番良かったことです。
空気の乾いている日が少なく、気温も暖かかったことが幸いしたのかもしれません。
そんなことで、声も順調で、コーラスの練習も楽しくできました。
今年の初めには、やっとの事でステージに立てたような感じで、今練習しているドボルザークのレクイエムが最後になるかもしれないと思っていました。
しかし、調子が悪くないので、今のところは来年のバッハロ短調ミサも参加しようかと考えています。
長男夫婦が近くに移り住んでくれたので、行き来がしやすくなったり、ハワイ旅行を共にしたりで、今年はファミリー交流の年でもありました。
そんなことで、まあ良い一年だったと考えています。
ところが、親族、友人たちがポツリポツリと亡くなっていく寂しさを感じた年でもありました。
これは、止むを得ないことですが、元気でいられる自分が幸運なのだと考えるようにしています。
世界は、どのようになっていくのか見当もつかない1年でもありました。来年は、もっと分からない年になりそうです。
完全にデフレ時代に入りました。
工業製品も、天然資源も、有り余っている時代に入りました。
いくら金融を緩和しても、デフレが進行していくようです。これまでになかった現象です。
FRBが利上げに入りました。来年も引き続いて少しづつ金利を上げていくのではないかと予想されています。この出口戦略は成功するのでしょうか。
いずれにしても、今後もデフレ時代は長く続きそうで、中国を初めとする発展途上国のダメージは相当に大きいものと予想されます。
独裁国家の軍事暴発が心配です。
日本は、輸出企業は円安を享受していますが、経済全体を引っ張っていく力はありません。
いくら円安でも、必要な労働力が確保できなければ、輸出もそんなに増えないのではないでしょうか。
経済を牽引するのは第3次産業ですが、日本はこの分野が苦手なのではないかと感じています。
日銀は、得意になってバズーカとかいって、金融の緩和で勢いをつけようとしていますが、効果は知れています。
東京五輪に向かって、超緩和の出口を見いだせないままになってしまうと、五輪後は不況のジンクスが待っています。対応手段のない大不況になるのではないでしょうか。
理想的には、早めに出口戦略に入り、五輪後に再び緩和したいところです。
何れにしても、金利機能の効かない経済は、異常な経済であることに、速く気がついて欲しいと思います。
日韓関係が、異常な興奮の下に越年しようとしていますが、韓国から反日を除いたら何が残るのだろうかと感じます。
反日でないと、国民の精神状態がおかしくなり、政府は立ち往生するでしょう。そして、思いも寄らない行動に出るのではないかと心配しています。
英国人旅行家イザベラ・バードの「朝鮮旅行 英国婦人の見た李町末期」を読みかけたところですが、1894年(日清戦争の年)、釜山から海路済物浦(現在の仁川)へ着いて、清国人の街、英、独などの教会、副領事館などを紹介したあと、
「
日本人居留地はこれよりも遙かに人口も多く、街も広くもったいぶっている。<略>街には小さな商店の並ぶ通りは何本か在るが、扱っている商品は主に自国の人々の需要を満たすものである。というのも<略>3世紀にわたる(豊臣秀吉の朝鮮出兵以来の)憎悪を抱いている朝鮮人は日本人が大嫌いで、おもに清国人と取引をしている<略>」
という表現が出てきます。
朴槿恵大統領が、日本に対する「1000年の恨み」と表現して日本人を驚かしました。
そして、何かと言えば、豊臣秀吉の朝鮮出兵の恨みが続いていることにも驚かされました。
朝鮮出兵は、日清戦争の時には3世紀の恨みになっているのですから、現在では4世紀にわたる恨みです。そうであれば、現大統領が言う1000年の恨みもありということになりますね。
日韓関係は、いくら理屈で攻めても、修復は困難と考えた方が良さそうです。
デフレ時代に入って大変なのが、世界の工場と化した中国や工業化を目指してきた発展途上国と、資源輸出に頼っていた国々です。
中国の場合は、共産党独裁政権の維持が国家目標ですから、構造改革は遅々として進まないでしょう。
この国の巨大な過剰設備が、更に世界のデフレを圧迫し続けるのではないでしょうか。
中東や、ウクライナ、EU、中国内のことですがウイグル族の弾圧、そして民族大移動のような難民のラッシュを見ていると、つくづく世界は混乱期に入ったと思います。
どんな世界になっていくのか、来年はじっくり見させていただこうと思っています。
拙いブログにお付き合いいただいてありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。