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プーチンは習近平よりはかなり強か
送信者 橘フォト2015

誰かが言っていましたが、民主主義が定着した国家間では戦争は起きないそうです。確かに、そのように思えます。
しかし、民主義国家というのは、その進捗段階があります。単に選挙制度があるという段階から、米、EU諸国、加、豪、ニュジーランドなどの英連邦諸国、そして唯一アジアの日本のように高度の民主主義国家まで、実態は様々です。

ロシアには選挙制度があるようですが、実態はプーチンによる独裁国家に近いですね。
そのプーチンが、オバマの弱腰外交を睨んで、外交、軍事面で強かさを発揮しています。
クリミヤをウクライナから無血で奪取し、ウクライナ東部の親ロシア派を半ば公然と支援し、シリア・アサド政権に対して空軍、6000名の陸軍を派遣して、長期的戦闘態勢を整えていると報じられています。
チェチェンでテロとの戦いで苦労したロシアは、イスラム教徒のテロに対しては十分な経験を積んでいます。空軍中心の米欧による反体制派支援に比べれば、しっかりと腰の入った取り組みです。
そうならないことを願いますが、第3次世界大戦への危険を孕んでいるように思えます。

一方、習近平政権は先般の訪英で、かつての基軸通貨国英国に対しても、大盤振る舞いの資本バラマキを約束しました。
経済が行き詰まっている英国としては、政府、王室を挙げての大歓迎ぶりで、内外から厳しい非難を浴びています。
しかし、英国は名を捨てても得るべきものを得たように見受けられます。英国外交も強かです。

世界の識者が、中国経済の行き詰まりを指摘しています。
アメリカが世界の警察官から降りると言ったように、中国のバラマキもいつかは続けられなくなります。経済がだめなら内政も厳しい局面を迎えることになります。

軍事的にも、領土拡張を目指した南沙諸島の埋め立て、空港建設などで、米国から厳しい圧力がかけ始められました。24時間以内に南沙列島の中国が領海と主張する海域に米国艦船を派遣すると報道されています。
拝金主義で固まったカルチャーの国家ですから、外交もバラマキと軍事力を武器に展開してきましたが、それ以外に外交の武器を持ってはいません。
これから、どのような方向に向かうのか慎重に見極めることが大事だと思います。

当面、世界は、経済で苦しんでいる軍事強国である中露二国の独裁的政権の行動から目が離せません。
いくらでも外交的駆け引きの余地を残したプーチンと、衝突か譲歩の道しか残ってない習近平とでは、状況が全く異なると思っています。
プーチンは、習近平よりかなり強かだと思います。
| 政治、外交 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) |
弱い巨人がもっと弱い阪神に勝ってCSクライマックスへ
送信者 橘フォト2015

11日から茅野へ来ています。
こちらは秋色が濃くなってあいます。人が少なく静かです。
ポッツリと野あざみが咲いていました。野あざみは、前にも取り上げたような気がして検索してみましたが、7年前の夏のことでした。
それから、ロンドン郊外で撮ったアーティチョーク(朝鮮あざみ)の写真もご紹介しました。
あざみが好きなんですかね。

シーズン前のエントリーで嘆いた「今年の巨人は弱そうだ」は本当でした。
優勝を逃し2位に終わりました。2位と言えば強そうですが、他のチームが弱すぎたので、2位で済んだのです。パリーグだったら、Bクラス、もしかしたら最下位を争っていたことでしょう。
昨日まで、阪神とCSファーストステージを戦っていましたが、弱いチーム同士の戦いでした。より弱い阪神が負けました。
この弱いと思っていた巨人でも、シーズン中は、東京ドームにも行きましたし、多くの時間を割いてTV見物していました。ファンは辛いものですね。

ファイナルは、しばらく試合がなかったヤクルトとの対戦です。
思わぬヤクルトの不調がない限り、勝つことは難しそうです。
巨人が、突然化けて、強くなることは期待できません。

真剣に球団経営に取り組んでこなかったことのツケだと思います。
賭博とか、反社会的集団とのスキャンダルもありました。
ブランド価値のある選手を集め、高給を払い、若手も成長しない球団に落ちぶれてしまいました。
球団経営者、フロント、監督以下現場指導陣を一掃すべきです。
読売外からしっかりとした野球哲学を持ったプロを招いて経営を委託し、球団を刷新しなければ再生は難しいことだと感じています。
真からの新生巨人軍を作ってほしいと思います。
| スポーツ | 12:14 | comments(2) | trackbacks(0) |
人類のシステム疲労なのだろうか
送信者 橘フォト2015

欧州を目指すシリアなどの難民に対して、EUの各国は、ドイツのように受け入れに寛容な国から、ハンガリーのように受け入れ拒絶に近い国に至るまで、対応は様々ですが、400万人という難民の数は、欧州と中東近隣国の社会に大きな影響を与え、政治的、社会的な混乱を引き起こします。

難民受け入れに寛容な立場を早くから表明していたドイツには、果てしない人々が目指すことになるでしょう。
人道的には、受け入れが好ましいことは間違いありませんが、これには限度があり、国民の中で十分な暮らしが成り立っていない層からはじまって、移民受け入れに反感を持つ人たちが徐々に増えることは間違いありません。
一方では、ドイツは、EU各国に対して、相応の難民受け入れをも要請しています。難民受け入れに対しては、上に述べたように各国の温度差がありますから、EU内部の軋みが大きくなることでしょう。

EUの中で一人勝ちと言われてきたドイツですが、VW社ディーゼル車の排気ガス測定ソフトの不正が発覚し、ドイツ工業製品に対する疑いの眼差しが、これからのこの国の経済を苦しめることになるのではないでしょうか。
ドイツ他社ののディーゼル車に、同じような不正が発覚した場合には、ダメージは更に大きくなります。
EUの牽引車ドイツが社会的、経済的苦境に陥った場合は、難民問題と併せて、EU全体が困難に直面することになりそうです。

これまで世界の好況を支えてきた中国の設備投資や対外投資もピークアウトしました。
共産党独裁の現政権の政治システムのままでは、経済改革もままなりません。中国経済は、様々な面で行き詰まっています。
当分の間、政治的にも、経済的にも、世界の不安定要因となることでしょう。

ロシアは依然として、経済的には資源輸出国のままで、世界的なコモディティ価格の停滞の影響を強く受けて苦しんでいます。
国民の不満をそらすために、クリミアの奪取、ウクライナ東部の親露派の支援など対外緊張を作り出してきていますが、シリアアサド政権への支援は、シリア反体制派を支援する米、欧に対する強烈な対抗策です。
これは、中東の混乱をより複雑にするもので、シリアの難民増加策でもあります。
当分、中東の安定はなさそうです。
米欧は、ロシアとどのように折り合いをつけるのでしょうか。

米国は、9月の利上げは見送りましたが、年内の利上げを強く示唆しています。
そうなると、米国への米ドル回帰、米株価の上昇が期待されます。
しかし、世界全体はどうでしょうか。
軍事面と同じように、米国は、世界経済全体への配慮を薄めてきているように思います。

大体のことが、このブログで指摘した方向に進んでいますが、VWのソフト偽造と、ロシアのアサド政権への荷担が新しく出てきました。
どちらも、人類にとっては、マイナス要因だと思います。
世界の安定が、目の前で崩れていくのは残念です。
元々不安定だったポスト冷戦の世界秩序が、急速に力を失ってきたように見えます。
人類のシステム疲労なのでしょうか。

地球儀を俯瞰する外交も結構ですが、政治は、現実的な世界の動きに敏感でなくてはなりません。
この混乱の世を、したたかに切り抜ける策を講じてほしいと思います。
政府は、ロシア外交に活路を見い出すのでしょうか。
その意味では、日本の野党には、全く策がないように思いますが、皆様には、何か感じられますでしょうか。
| 人類 | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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