秋らしい日が続いていますが、何か不安が一杯です。
思いつくままに、私が感じる不安というか、リスクを挙げてみました。
1.認識されている軍事リスク
核時代になり、大戦争のリスクは少なくなったように感じていましたが、ロシアや中国の軍事力を背景にした領土的野心は、その背景に核があり、核による抑止を利用した、言わば、チキンレースにになっています。
米の核が、大きな抑止力になっていますが、米の国力の低下を露中がどのように読むかではないでしょうか。
長い間、核で対峙していた米露は、核戦争の恐ろしさを十分に承知していますが、後進核保有国中国はどうでしょうか。
共産党が、人民解放軍を掌握できているかどうかが定かではありません。
独裁国家とはいえ、文民統制が利いているのかどうか、その点がポイントになるでしょう。
核使用が抑制されたとしても、20世紀型の通常兵器による戦争のリスクは消えていません。
ロシアによるクリミヤ併合、ウクライナとの紛争や、中国の海洋進出、国境を接している周辺国との紛争はこの部類に属します。
2.テロによるリスク
イスラム国の出現などは、これまでの戦争概念を変えてきています。
ブッシュ前米大統領が言ったテロとの戦争が、かなり複雑化してきています。
9.11型のテロから、カナダや米では、個人によるテロまで広がり、ターゲットとなった国のテロ対策は大変複雑なものになってきています。
間違いなく、そう遠くない将来に、日本もテロの対象になると考えておき必要があります。。
シリアで、化学兵器(塩素ガス?)が使われたとの報道がありますが、最も恐ろしいのは、生物兵器によるテロです。
例えば、エボラのような感染力の高い生物兵器を造り、それによるテロが行われたら、ターゲットとなった国はパニックに陥ります。
エボラワクチンの製造にかかったという報道がありますが、その段階になると、エボラウイルスが、テロサイドの手に入るリスクが出てきます。
その前に、米露中朝が所有していると言われている、既存の炭疽菌などの生物兵器も大きなリスクです。
3.政治経済のリスク
米を除いて経済が不調です。
特に、これまで世界経済を牽引してきた中国が、思わしくない状況のようです。
政治も不安定さを増しており、11月のAPECまでは頑張って糊塗するでしょうが、その後が心配です。
ハードランディングになると、世界経済に対して、リーマンショックの比ではない影響を与えることになると言われています。ハードランディングを避けるために、外国に対して軍事的冒険にでる恐れを認識しておく必要があります。
日本も、政治的には消費税増税を控えており、難しい時期に入っています。
一つの内閣で、2度の消費税上げは無理なのではないかと思いますが。
以上1.2.3で述べた様な状況ですから、国内で無駄なことにエネルギーを使わないで、纏まってしっかりやっていって欲しいと思います。
政治資金の問題が起こっています。一部には明確に法律に違反しているケースが見られますが、小さなことでの揚げ足とりのようなことは止めて欲しいと思います。昔の、年金未納問題を思い出します。あれは、何だったのでしょうか。
選挙、政治資金関係の法律が悪いと思います。
司法の手に委ねて、しっかりルールを明確にすることも一案です。
政治、経済、安全保障、テロ、パンデミック、環境、核兵器など、様々なリスクが拡大のベクトルで動いています。これは、人類が生み出したリスクですが、国連は為す術を知らず、全てが、米国に負担となってかかっています。
どうなることかと心配しながら観ています。
政治の要諦は、これらのリスクを総合的に管理して、トータルのリスクを押さえ込んでいくことです。
決して、イデオロギーとか、個人の好みでリスクを扱ってはなりません。