(ヤモリ)
日本サッカー残念でしたね。
釜本以降、本格的なストライカーが未だに現れていない現実を、改めて感じました。
皆、精一杯戦いましたが。
韓国が大混乱に陥っています。この迷走振りは、隣国日本にとっても看過できないのではないでしょうか?
何かことが起きると、この国の人々は、その怒りの矛先を自分以外のものに向け、大きな感情の流れを創り出します。それには、オピニオンリーダーを自負するマスメディアが旗振り役になります。
それに加えて、教育によって、必要以上の自負、プライドを与えられているためか、それが大きな感情の流れと合成されて、収拾の付かない怒りとなって荒れ狂います。
旅客戦沈没事故に見られるように、メディアはそれを煽り、政治家はその流れを恐れ、これに迎合して為す術がありません。各方面に魔女狩り、謝罪や辞任の要求が広がります。
今、この国は、統治能力を失っているように見えます。
地政学的にきわめて難しい立場にあるにもかかわらず、しっかりとした国益の議論が行われていないようです。
外交方針も情緒的で、はっきりしているのは、国是のような反日だけです。
国民感情を反日で固めてしまったので、政治、外交、経済、軍事面で密接な関係にある日本に関して、政治家は世論の反発を恐れて、動きがとれません。
大統領は、民族としての1000年の恨みを口にし、首脳会談を拒否し、外相は、日本外交を放棄しています。
他の諸国家とも、どのような方針で外交しているのか、メッセージが見えません。
その間隙を狙って中国が優しい顔を見せ、韓国も心情的には中国に傾きかけています。北朝鮮よりは、現在は中国に近い、ということが心情的安心感を与えているのでしょう。
そのような状況は、日本のみならず米国も穏やかな気持ちではないと思います。
誰が考えても、韓国にとって最も大事なことは、北朝鮮との関係ですが、この点の戦略はどうなっているのでしょうか。
韓国の安全は、米軍、その背後を支える日本によって確保されている事実がしっかりと見えていないようです。
米国も日本も、朝鮮半島が中国の影響下に入ってしまうことは、安全保障上の重大問題で、看過することはできないでしょう。
韓国はバランサー気取りでしょうが、この程度の国にバランサーは務まりません。
朝鮮半島が、政治、軍事面で中国の影響下に入るということは、これまで日本と中国との間に存在した朝鮮半島がなくなり、対馬海峡の対岸が中国になってしまいます。
このような事態は、絶対に避けたいところです。
経済面も深刻なようです。
中国依存度が高まっていますから、高まりつつあるチャイナリスクにどう対応するつもりなのでしょうか。
韓国が直面するチャイナリスクには、来ることは確実だがどの程度かと言われている中国バブルの崩壊と、韓国輸出産業への中国企業によるキャッチアップと両面あります。
この国は、何度か経済危機に見舞われていますが、構造改革は進んでいなかったようです。
何よりも心配なのは、社会ですね。
形式的には民主国家ですが、議会制度などを巧く使って、コンセンサスを形成していくような素養に乏しいように思います。
私には、身勝手な人たちで形成されている社会のように見え、社会の価値観が大分異なります。日本や欧米先進国のように権利には義務が伴うということが身についていないのではないでしょうか。
これでも政治家になりたい人が沢山いるのですから、政治にはよほど魅力がある(儲かる?)のかもしれません。
明治新政府の頃と、同じような状況になっています。
ただ一つ異なることは、清国は腐敗して弱体でしたが、中国も腐敗しているものの、核保有国であって、軍事的には無教養(ルールを知らない、守らない)で、大変危険な国家だということです。
韓国にとっては、過去の慰安婦問題よりは、これからの国家のあり方が重要なのですが。