(武蔵野公園)
後期高齢者講習を終えて、本日、運転免許証の更新手続きをしました。事前に講習済みであったことから、更新手続きは簡単で、新しい免許証交付までネット1時間15分で済みました。先週初めに受けた後期高齢者講習は、3時間に及び、それも加えると、後期高齢者の運転免許証の更新は、時間は4時間15分、費用は講習費6000円を加えると、全部で8500円に及びます。
費用と時間をかけて、警察官僚の天下り先(自動車教習所)を確保しながら、高齢者の運転をあきらめさせる制度を巧みに作っています。この講習で行われた認知度、判断力のテストでは、好成績(笑)を修めて、本日の更新に及んだ次第です。
府中自動車免許所の東側は武蔵野公園で、野川公園の野川の上流に位置し、豊かな自然が確保されています。もったいない程人影も少なく静かです。
新しい免許証ができるまで、30分ほど散策しました。
もう大分少なくなっていますが、まだ杉や檜の花粉が漂っており、花粉症に悩まされている私は、そこに長くは居られません。指定の時間より早く行ってみると、ちょうど免許証ができあがったところでした。
私が、杉花粉症の発症に見舞われたのは、1979年、41歳の春のことでした。
段々と杉花粉症のことが解明されるようになりました。昔なかった病気が増えるのは、昔から存在した杉花粉の他に、都市公害が関係していると言われるようになりました。
私は、1972年から78年までの間の4年間をブラジルのサンパウロで過ごしました。
サンパウロは、大きな盆地の中の工業地帯の中心都市で、人口は一千万人近く、しかも風は余り吹きません。当時、ロサンゼルスと並んで、世界で最も公害が深刻な都市と言われていました。飛行機から見ると、サンパウロが大きな靄の中にあることが良く分かりました。嘗ての東京もそうだったですね。
そのような背景もあって、ブラジルでは、公害対策として、この頃からバイオ燃料の実用化がはじまりました。
サンパウロの空気をたっぷり吸った上で、帰国して杉花粉を吸ったら杉花粉症になってしまいました。
年齢故か、東京の空気がきれいになったためか、最近は昔ほど症状は強くなくなりましたが、このシーズンの不快さは残っていて、楽しい筈のこの季節を楽しめません。
杉や檜の花粉が大量に飛散することが必要条件で、都市公害が十分条件のようです。
現在、中国では、空気の汚染が酷い状態で、その深刻さは、欧米や日本、或いは、嘗てのサンパウロなどとは比較にならないレベルのようです。人類の末期を思わせるレベルになっています。
地球の自転に伴って、その空気は日本にもやってきます。有害物質は、途中で海に落ちるものもあるでしょうが、その分、海が汚染されます。
大気中のものは、日本の山岳地帯に落ちたり、日本独自の都市公害と併せて複雑な汚染を引き出している筈です。日本を通過したものは、太平洋に落下しますが、一部は米国まで到達します。
しっかりした測定体制をとって、対策を立てられるようにして欲しいと思います。気がつかないうちに、日本国民の健康が害されていることもあり得ます。
中国は、そのほかにも土壌汚染、河川の汚染、地下水、飲料水の汚染がますます深刻化しています。国土が腐敗していると言っても良い状態ではないでしょうか。
これは、必然的に、海洋汚染をもたらします。
中国の国土を浄化するには、この国のこれまでのあり方を完全に変え、これまで工業化で得た利益の何倍もの資金を投下する必要があるのではないでしょうか。
中国が中国であることを止めなければ解決しないし、超個人主義の民族性は変わらならなければならないでしょう。この国は地球規模の腐臭を発散し出しつつあります。フロントにいる日本は大変です。
中国の環境汚染問題は、また改めて触れてみたいと思います。
ただ、これは、日本の環境技術の提供程度で解決できる問題ではありません。
中国人全体が、決意しないと動き出すこともできません。