降り出した雪を見ながら考えています。
中国、韓国は春節に入り、政治的には一休みですが、つくづく東アジアは難しい地域だと思いました。
その上、ユーラシアの大国ロシアの存在感も大きく、何と言っても海を挟んで、米国の力が大きく及んでいます。
日本列島の近くに、ユーラシアプレート、北米プレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートなどが集中し、我が国は地震の脅威にさらされていますが、政治外交的にも、似たような異質のパワーのベクトルに曝されています。
明治の先達は、このリスクを察知し、富国強兵策によって、必死になってこの状況に対応してきました。
しかしながら、残念なことに太平洋戦争に突入し、物心両面にわたって、多くのものを失いました。
戦後は、そのショックの大きさで、しっかりと戦争を総括しないまま、強兵策を捨て、国防は日米安保条約に託し、富国政策一本で経済面で大きな成功を収めました。
しかし、戦後70年近く経った今、明治の頃の弱小大国であった中国は、世界第2位の経済大国となり、強力な軍事独裁国家となっています。
しかし、軍事力で押さえ込んでいますが、民族問題、政治の腐敗、所得の不公平、極端に悪化した生活環境などは、これまで世界で経験したことがない水準に達しています。
その上、これまで中国をここまで押し上げてきた経済は、腐敗や環境汚染、他の途上国の追い上げも絡んで大きな曲がり角に来ています。
朝鮮半島は南北に分かれ対立し、北東アジアの不安定要因となっています。どちらにも統一する能力もありません。周辺国も、統一を望んでいません。もし統一しても、不安定要因であり続けるでしょう。
何だか、明治の頃に似てきました。
中国は、中華思想というのでしょうか、常に上から目線で、命令調で接してきます。
国内の行動原理は、拝金主義で、そのための権力闘争が続いています。巨大な国家を運営するため、反日政策、反日教育で国民の目を宿敵?日本に向けさせています。
海洋利権に攻撃的に立ち向かっています。彼らから見ると、日本は壁のような存在ではないかと思います。
日本と中国は、当分の間、友好関係になることは無理でしょう。
価値観が余りにも違います。
韓国のことも、ようやく日本人が正しく理解できるようになりました。
韓国にとっても、仮想敵国は、文化的にも軍事的にも日本なのです。
何としても、日本を貶め、優位に立ちたいようです。この国も、中国と同じように、平等の関係は不得手なのです。下になれば不快で、何としても上位に立ちたいようです。
日本併合時代を恨んで、大統領がそれは1000年続くと言うくらいですから、この国も友好国とは考えられません。
欧州のような、同じ価値観に基づく統合や一体化はとてもできません。
共通通貨も無理でしょう。
福沢諭吉の脱亜入欧とは行きませんが、外交的には、しっかりと距離を置いて、これまでの贖罪的外交から脱皮する時期です。
失われた20年と言われる間に、経済以外の文化面で、国家イメージ、科学技術、文学、アニメ、音楽、スポーツなど日本の評価はかなり上がったように思います。
日本は、全体として、成熟国家に近づいているのではないかと思います。
朝鮮半島政策が議論されませんが、北朝鮮が孤立しています。
北朝鮮から見れば、靖国その他攻撃材料があるにもかかわらず、自重しているように感じています。
北朝鮮との関係を確立して、将来の統一に対して発言権を持っておくべきです。
朝鮮半島が、中国の支配下に入ってしまうことは、日本にとって悪夢ではないでしょうか。