悪夢のような民主党政権下で起きた関東東北大震災で喘いでいた日本ですが、昨年末の総選挙、この7月の参院選によって、久方振りの自民党による安定政権ができあがりました。
総選挙で勝利してからの安倍政権のスタートダッシュは、日本の政治史上希に見るスピード感を持ったもので、日本経済のデフレ脱却に絞った政策集中は見事でした。
そして、東京五輪招聘の成功と相まって、ようやく、経済に明るさが見えてきました。
大震災の経験、未だ道半ばですが復興への取り組みを通して、少しづつ、自信のようなものが湧いてきたのではないでしょうか。
あの大震災に際して、被災地の人々が採った行動は見事でした。
地震、津波による被害がもたらした混乱は大きいものがありましたが、暴動、略奪などは起きず、社会としては安定していました。人々が助け合う姿に感動させられました。
残念ながら、菅内閣という最低の政権の下で起きた最悪の事態で、事態収拾のグランドデザインが描けず、無為に時間が経過してしまいました。
原発事故対応はさておき、当時、私は、
東北3県をすべて経済特区とするなど大胆な対応をすべきであったと思っていましたが、当時の政権では望むべくもありませんでした。
順調とは言えない復興、遅々として進まない原発事故処理、不安定で高コストのエネルギー事情などの下で、世の中の空気は明るいとは言えませんでした。しかし、安倍政権発足と同時に、デフレ脱却への希望のようなものが湧いてきました。
将来への明るさがわずかに見えてきたところでの2020年の東京五輪決定で、ようやく本物に近い明るさが見えてきました。
世界中の経済が、マネーの洪水の上で、ようやく浮いている状態です。日本もマネーの流れによってようやく水面から顔が出ている状態ですが、他の国々よりはかなりましな状態です。
震災復興、原発事故処理そして東京五輪といずれも重いテーマです。
それらを、少子高齢化の下で達成していくことは容易なことではありません。
これまでの常識では難しいことですが、日本はハード、ソフト両面からこれにチャレンジし、人類の新しい局面を切り開いていくことができる国だと思います。
「絆」「一つになる」などの言葉が良く聞こえる社会ならではの力の発揮が期待されています。
大きな、まとまりのパワーに期待したいと思います。
そして、小さなことを大事にすることから生まれる新しい力やアイディアに期待したいと思います。
何はともあれ、まずデフレ脱却ができなければ何事もはじまりません。そこにパワーを集中して欲しいと思います。