(ムクゲ 韓国の国花)
朴槿恵大統領になって、韓国が、国際社会の嫌われ者中国に急接近しています。
それまで米国、日本、中国の順に重視してきた外交を、日本を外して、米国、中国重視の方向に切り替えました。
日本との関係では、歴史認識の問題などで首脳会談すら拒否しています。外相の相互訪問でさえ困難なようです。
中国に急接近することは、米国との関係でもすきま風が吹くことになるでしょう。北朝鮮問題をにらんで、米国にとっては好ましいことではありません。
中国は、思いがけない韓国のアプローチに内心ほくそ笑んでいます。いずれ到来する朝鮮半島の統一に際して。韓国との距離を縮めておくことは悪いことではありません。
まあ、棚からぼた餅みたいな気分ではないでしょうか。
過去を振り返った場合、韓国(朝鮮)の歴史的な原点は何でしょうか。
壇君神話でしょうか?三国志の時代でしょうか?新羅時代でしょうか?高麗王朝でしょうか?李氏朝鮮でしょうか?日本併合時代でしょうか?戦後の韓国、北朝鮮の建国でしょうか?朝鮮戦争でしょうか?
朝鮮戦争の後、韓国が民主主義国家として発展し、幾多の危機を克服して、目覚ましい経済発展を遂げたことは間違いありません。ただし、片寄った経済構造は常に危機を孕んでいますが。
朝鮮の政権が、歴史上光り輝いたことがあるとすれば、私の知る限り、現在の韓国しかありません。
戦後の韓国の経済的成功には、日米との深い関係が大きく寄与してきました。残念ながら、朴槿恵大統領は、その点をしっかり理解していないように思います。
韓国による嫌日的な振る舞いにより、日本側には、韓国はもはや友好国とは言えないという空気が急速に醸成されつつあります。逆に、何やらほっとするものを感じるのは私だけでしょうか。
新羅時代から李氏朝鮮時代まで、中国の庇護の下の属国として、中華思想の価値観により支配されてきた期間が長かったために、それがDNAに染みこんでしまったのでしょうか。
いくら貿易相手国として重要だといっても、今や、中国経済は落ち目であることは世界中が認識している中で、奇妙な選択だと思います。
安全保障面でも、日米韓は、北朝鮮をにらんで相互に重要な関係にありますが、韓国の認識は、北朝鮮よりは日本が仮想敵国になっています。
朝鮮戦争では、韓国軍は、北朝鮮軍に味方して介入した中共軍と戦い、多くの韓国人若者が血を流した事実を忘れてしまったのでしょうか。
韓国の若者は、朝鮮戦争は、韓国から仕掛けたものと認識している者が多いそうですから、北の影響下の教育がなされていたのでしょう。中共軍との戦闘は知らされていないのでしょうか。
日本は、明治維新によって、自力で革命を起こし、近代化への道を歩んできました。
韓国、朝鮮の場合は、日本の明治に当たる時代は、日本統治の時代です。それが、今日の韓国の基礎になっていることを認識することを拒否しています。反日教育で、歴史を捏造しています。
歴史を直視しない、自分に都合の良いように捏造する、恐ろしいことです。
今の韓国の繁栄は、どうして成ったか、それを知らずして未来はないと思います。
今の韓国の繁栄をひきさげて、中国にすり寄ったら、それは歓迎されることでしょう。中国は、やむを得ず、唯一の友好国北朝鮮を見放す覚悟をした直後のことですから。
安倍政権は、韓国による首脳外交拒否について、「当面差し迫った問題もない」として静観するようです。
政府も、日韓間は、当面50年、あるいはそれ以上、友好関係になることはない、と認識しだしたのではないでしょうか。
これによって、日本が新たに失うものはないでしょう。
ただし、中韓を重視するマスメディアがうるさいかもしれませんが。