4月29日から5月3日までの茅野の暮らしは、思ったより寒い日が多く、小屋の中で、静かに過ごしました。
別荘地も、来ている人は多いようですが、驚くほど静かでした。住人が高齢化したためでしょうか。
オバマ政権2期目に入っても米国経済に元気がありません。
EUの混迷は簡単に収まりそうもありません。
期待されたBRICS各国や発展途上国も、日米欧経済の停滞の影響もあって勢いを失ったり、国内の矛盾が露呈し出しつつあります。
当分の間、世界経済の停滞と混迷が続くのではないでしょうか。
日本は、近くの中国、韓国、北朝鮮の北東アジア3国の政治、経済が厳しい立場に立たされています。
北朝鮮なぞは、崩壊寸前の状態ですが、韓国が、開城工業団地関係の未払い給与を支払ったので、あるいは、北朝鮮にとっては貴重な収入となり、崩壊が先に伸びるかもしれません。
中国、韓国とも国内の経済状況は厳しく、民族主義的まとまりを求めて、日本に対して敵国並みの非難を浴びせ、外交交渉も先方から遮断している状況です。
きわめて余裕のない状況で、危険な状態でいます。
そのような中で、日本の安倍政権は、経済面のアベノミックスの3本の矢に加えて、東アジア3国以外との積極的な外交を展開しています。特に、ゴールデンウイーク期間を利用した資源に重点を置いた外交展開(安倍首相による露、サウジ、ドバイ、麻生副総理によるインド、茂木経産相による米国のシェールガス)を展開したのは見事でした。
トルコの原発売り込みの成約のほか、ドバイとインドへの原発セールスも行ったと報じられています。
日本外交には珍しい組織的な動きでした。
フレキシブルな外交を展開して、いかなる事態が起きようとも後悔しない周辺環境を作ってほしいと思います。
うまくいってない東アジア3国との関係は、先方の国内事情が大きいですから、冷静に対応してほしいと思います。
麻生副首相が、インドで
「われわれは過去1500年以上の長きにわたり、中国との関係が極めてスムーズにいったという歴史は過去にない」
と発言したと報道(
スポーツニッポン)されています。
副首相がこのように発言するのはどうかと思いますが、このブログでもしばしば触れたように、これは真実で、聖徳太子以降、中国とどのように向き合うのかが、この国にとって常に問題であります。
近代化の過程で、強い膨張エネルギーを持つこの巨大国との適切な関係の維持は、世界各国の共通課題で、そのフロントにいる我が国にとって重要な事項です。
これらの国の言動に過剰に反応することなく、上手に処理してほしいと思います。
日本にとって大事なことは、国際社会で更に味方を増やすこと、そしてしっかりと力をつけて防衛面でも自立することです。