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巨人杉内ノーヒットノーランあと一人で完全試合逃す
送信者 橘フォト8
(5月10日DeNA戦の杉内投手)
30日プロ野球セパ交流戦巨人対楽天戦、セリーグ勝ち頭の巨人杉内投手と、故障明けの楽天田中将大投手の投げ合いで息詰まる投手戦が淡々と進行しました。
安打による走者こそ許しましたが、巨人打線を手玉にとって田中投手は球数も少なく(8回84球)、つけいる隙をなかなか与えませんでした。杉内投手は、初回から相手打者を3人づつで片付け、完璧なピッチングを続けていました。
巨人は、7回2死から、阿部選手の安打に続いて、高橋由伸選手が低めやや外側の速球を左中間中段に運び、大きな2点を得ました。
杉内投手は、9回2死、あと一打者といういところで、惜しくも四球を与え、完全試合を逃しましたが、次打者を三振に打ち取ってノーヒットノーランを達成しました。

見応えのある試合でした。
TVの解説も、往年の名投手堀内恒夫氏(ノーヒットノーラン経験者)でこのような緊迫した投手戦の解説者に相応しく、素晴らしい試合を、一球も見逃さずに観戦しました。

ソフトバンク時代の杉内投手のことはよく知りませんが、巨人移籍後の活躍は目を見張るものがあります。
良い選手を確保できたと思います。
| スポーツ | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
疑問符付きの円と人民元の直接取引
送信者 橘フォト8

このようなニュースが流れていますが、各紙は淡々と伝えるだけです。

MSN産経ニュース2012.5.29 09:52
 安住淳財務相は29日の閣議後会見で、6月1日から東京、上海の両市場で円と人民元を直接交換する取引を開始すると表明した。これまで円と元はドルを介して間接的に交換されており、交換手数料がかさむほか、ドル相場の変動で損失が発生する問題があった。
 安住財務相は「取引コストの低下や金融機関の決済リスクの軽減というメリットがあり、両国通貨の利便性の向上、東京市場の活性化にも資する」と述べた。
 ドルを除く主要外国通貨と元の直接取引が本格化するのは初めて。直接取引が広がれば、急成長が続く日中貿易の拡大を後押しする効果も見込める。
 ただ、規制の多い人民元の自由化が課題で、安住財務相は「取引する側から見たネックについては、中国側に話をさせて頂きながら利便性を高めたい」と述べた。


偉大なるローカルカレンシー人民元の中国から見れば、ドルに次ぐ国際通貨円との間で直接取引できる市場が出来たことは、目出度いことだと思います。
しかし、いくら日中両国政府が力を入れても、円と人民元の直接取引は伸びないでしょう。
共産党独裁国家中国と、官僚国家日本が市場に関して考えることはこんなものです。権力では市場は動きません。

米ドルを挟んで、それ以外の通貨を売買することは、それなりの合理性があります。自然発生的にそうなっているのであって、別に国連や国際通貨基金などの国際機関や、各国政府ががそう決めているからではありません。
円と米ドル以外の国際通貨、たとえばユーロ、ポンド、スイスフランなども、米ドルを挟んで売買されています。それぞれの通貨と米ドルの間には売買の市場が出来ていますが、他通貨同士の市場は存在しません。だから、一旦ドルに替えて、それを他通貨に替えるとか、その反対の取引をします。
米ドルが基軸通貨と呼ばれる所以です。

東京と上海に円と人民元の直接取引市場を作るとのことですが、参加する銀行は無理矢理円人民元の直接売買をさせられるわけですから、邦銀であれば、買った人民元は米ドル人民元市場に売りつなぎ、売る人民元は米ドル人民元市場から手当てすることになりましょう。
米ドルを手持ちするリスクより人民元を手持ちするリスクの方は大きいので、人民元の手持ちは極力減らす努力をする筈です。
一見、直接取引に見えても、実態のオペレーションは今までと変わらないでしょう。

手数料が安くなることが期待されていますが、米ドルとユーロを円で買ったことがある人はご承知の通り、ユーロへの換金はコスト高になります。ユーロは、直接売買ではないからです。
手数料を下げても、売り買いのスプレッドで調整されますから、実態は変わりようがありません。

人民元は、こちらで述べた通り、国際通貨といえる通貨ではありませんから、これは、日本国による人民元のステータスアップに関する形式的なサービスです。
巻き込まれる邦銀はご苦労様なことです。
| 経済ビジネス | 13:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
気象変動が激しくなり植物がエネルギーを増した?
送信者 橘フォト8

この写真は、本日14:39:42のもの。
その10分後ぐらいから、雷を伴った強い雨に見舞われました。内科の午後の診療時間に這々の体で到着しました。積乱雲のスピードが速いことを改めて感じた次第です。

物心ついてから約70年ですが、記憶にある気象は随分と変わったように思います。
私は東京生まれ、東京育ちで、戦時中は一時埼玉県菖蒲町に疎開していましたが、ずっと東京もしくはその近辺でした。
子供の頃は、夕立が良くありました。
必ずと言って良いほど、夏の午後に夕立があったように記憶しています。少し雨宿りしていれば過ぎ去るので、あまり慌てませんでした。

それが、何時からか、夕立が少なくなりました。
1972年に、仕事の関係でブラジルのサンパウロに住むことになりました。
サンパウロでは、夏の午後4時頃になると、雷を伴った猛烈なスコールがありました。
それほど強烈ではなかったが、昔は東京も同じだったなと思ったことを憶えています。
恐らく、その頃は、既に、東京の夕立が少なくなっていたのではないでしょうか。

ここのところ、東京でも、再び夕立が多くなりました。夕立と呼んで良いかどうか、24時間何時でも起こり得るものになりました。規則性がなく、予測が付きかねることと、一段と強烈になったように思います。
昔は、夕立は夏の風物詩でしたが、季節感がなくなりました。
昔の夕立とは明らかに異なります。

北極海や、南極海の氷が溶けているそうですから、地球温暖化が進んでいるようですが、その結果、偏西風のルートが変わり、シベリヤなどの寒冷化現象が起きているようです。
シベリアの気候が変われば、日本は大きな影響を受けることでしょう。

温暖化は、CO2が犯人だと言われていますが、太陽の活動に異変が起きて、それが地球寒冷化の前兆かも知れない、とも言われています。。
温暖化も、寒冷化もどちらかに決めつけないで、柔軟に対処したいものです。

植物が、ものすごく元気になっているように感じますが、どうでしょうか。年々植物のエネルギーを強く感じています。
| 環境 | 21:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
神武東征や邪馬台国など古代史建国史の謎を明らかにする
送信者 橘フォト8

昨日、久しぶりに鎌倉の大仏さんを拝顔しました。
湘南ライナーの車中で読んでいた本が、「古代日本の謎の時代を解き明かす」(長浜浩明 展転社)で、これが実に明解で面白かったので、大仏(阿弥陀如来)さんを見ると、東大寺の大仏(盧舎那仏)さんを思い出し、高校時代から関心のあった日本の古代史の数々の謎が思い浮かんできました。

国民学校一年生(昭和19年)の修身?の教科書に載っていた神武天皇の絵(モノクロ)をクレヨンで色を塗ったら先生に見つかり、軍国主義、国家神道の時代のことですから、こっぴどく怒られました。
戦後は、日本書紀や古事記は、史実ではないと否定されました。私が美しく?塗り上げた神武天皇は神話上の話しで実在しなかったことになりました。
高校生の頃は、江上波夫の騎馬民族征服王朝説など諸説が入り交じり、百家争鳴の仮説時代に入り、古代史というよりは、素人を巻き込んだ想像力豊かなロマンの世界になってしまいました。受験勉強の傍ら、その頃のことは随分勉強しましたし、社会人になってからも、新しい考えが出てくると、買ったり借りたりしてトレースしていました。
しかし、この国の成り立ちについて、明確に説明している人は存在せず、戦後考古学的資料が多く見つかっているにもかかわらず、それを説明しきれないでいたように思います。

特に、記紀に陰も見えない邪馬台国が、その頃政治的な中心地であったと思われる大和の地に存在したとする考え(学問的多数説?)には納得できずにいました。
この本の著者は、歴史学者ではありませんが、日本書紀、古事記などの貴重な史料、魏志倭人伝などの中国の歴史書や古代朝鮮の歴史書を素直に読んでいること、考古学の資料にも、記紀や魏志倭人伝の内容から目を配っていることなど、正しいアプローチで新鮮さが感じられました。

特に、
大阪平野の地質学的な歴史と日本書紀の神武東征の内容の比較によって、(神武)東征時期の範囲を押さえたこと、
中国魏略の裴松之の注によって明らかになっている春秋年(1年を2年に数えるその頃の歳の数え方)を採用し、日本書紀の年代を西暦に推年する作業など年代の謎を明らかにしたこと、
神武即位は紀元前70年であると推年していること、
神武東征のインセンティブは、大和の鉄であったこと、
魏志倭人伝の「倭人男子は、大小となく皆黥面文身す」の記載を、土偶の黥面文様を研究して当時の大和には存在しなかったことを突き止め、(北九州の)邪馬台国と大和の政権は別であること、
などを立論している。

私には、様々なことが納得でき、歴史家の応援を得て、さらに具体的なことを明らかにしてもらいたいと思いますが、この本にあることが真実なら、多くの古代史家は困ったことになりそうです。
簡単には応援してくれないでしょう。
| 歴史 | 19:47 | comments(1) | trackbacks(0) |
消費増税の前に電力不足の解決とTPP参加は緊急課題
送信者 橘フォト8

野田首相は、消費税増税に命をかけると公言していますが、本当に命をかけるのでしょうか。政治生命をかけるというのが普通の表現ですが、それより厳しい言い方をしていますから、それが実行されるのか、この目で見てみたいと思っています。
私は、今の政治の下では、消費税を増税しようがしまいが、日本は大変なことになると考えています。だからこそ消費税の食い逃げを許してはならないと考えています。

消費増税をするのであれば、その前にやるべきことをやる必要があるとのことで、野党から厳しい注文が付けられています。
最も大事なことは、名目成長率が伸びていない経済下で、消費増税すれば、間違いなく消費を抑制することになります。企業も私たちも、名目経済の中で活動し、生活しています。

名目GDPの推移(1980〜2012年) - 世界経済のネタ帳

日本の名目GDPは、1997年に、約530兆円になりましたが、それが最高で、2009年以降は、460兆円台から480兆円の間で推移しています。50兆円以上も減少しています。
企業活動も、国民生活も、名目経済の中で行われています。明らかに、経済の閉塞感が募っています。

この段階で、消費増税に動けば、経済は一層悪化し、法人税や所得税などの所得に比例した税収が減少することは明らかです。消費増税しても、税収全体が増えるかどうかは定かではありません。
普通は、消費増税のような経済に負に働く政策を採る時には、経済に正の方向に働く政策を平行して取り上げるものです。

原発問題は、つまり電力の明らかな不足は、そのこと自体は節電で防げる可能性はありますが、日本経済、国民生活にとって大きな足かせになっています。明らかに、これも経済の負の要因です。
政府は、原発のリスク、続けるにしても、脱原発にしても、原発を廃止するにしても、そのリスクの大きさを国民に分かりやすく提示し、どの政策を採るにしても、リスクが大きいことを説明し、国民が合理的な選択が出来るように導く必要があります。それが、政治です。
そして、あるべき電力ポートフォリオ(コストと時系列の概念を入れて)を提示することが必要です。
原発を一切動かさない状態であれば、国内の産業、国民生活は重大な影響を受けることは明白です。必要な電力消費を押さえ、当然のように感じている政府やマスメディアなどを含む電力関係者の感覚は尋常ではありません。
このような状況下では、消費増税どころの話しではありません。
国民の原発に対するヒステリー状態を放置して、自然エネルギー中心の夢のような解決が出来るように国民が錯覚すれば、日本経済は崩壊してしまいます。遠い将来、それが可能になるとしても、現下の電力供給をどうするかが、国民の生活を守る政府の緊急の課題です。
要するに、政府が取り組まなければならない現下の最重要政策は、日本のエネルギー政策の再構築なのです。

もう一つ、民主党政権下での経済の生産性を下げるような政策ばかりの中で、TPP参加は生産性アップの要因です。これを急がなければなりません。
これは、必ず経済にプラスに働きます。
物価は、ますます下がるでしょうが、経済は活性化されること間違いありません。
これについては、後日、まとめたいと思っています。

野田内閣は、消費増税を政局の材料にしないで、国民生活を睨んだ政治をして欲しいと思います。
何だか小澤一郎みたいになってしまいましたが(笑)、彼や橋下などのポピュリストとは違って、私の本意は、たとえ痛みを伴っても、国家、国民の利益になる政治を要求しているものです。
| 政治、外交 | 21:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
金融恐慌の地鳴りが聞こえてくる
送信者 olympus

1980年代後半の金融機関破綻が続き、多くの金融機関経営者が様々な罪に問われる事件がありました。
先般、昨夏の最高裁差し戻し審で、銀行のトップ3名の無罪が確定したお祝い、13年間の戦いへの労い、そして真実をもたらしたことへの感謝の会が催されれました。
当事者(一名は健康状態が悪く欠席)の他に、銀行のそれ以前のトップの人、共に役職員として苦労していた人たち、弁護団、旧大蔵省当局者、日本銀行、その他証人として被告側に協力した人たちなど約300名が集まり、様々な角度からこの事件を振り返りました。
集まった人々を見ながら、13年間の時の流れを感じました。
旧厚生省の村木厚子局長の事件にはじまり、検察庁およびこの国の司法のあり方が糺されていますが、この事案もその流れの中での解決でした。

1980年代の金融機関の行き詰まりは、諸外国でも起きましたが、日本のバブル経済のエネルギーはすざましく、日本の金融システムに深刻なダメージを与えました。当時、我が国では、金融システムを守るためのインフラが整備されていない状態で、それぞれの金融機関が最大限の努力をして、金融システムの混乱を避けるしか術がありませんでした。
そのダメージの大きさは、失われた10年が20年となり、23年過ぎた今も全くその状態から脱却できる見通しが立っていないことでも良く分かります。

金融は経済の血液です。
金融システムが損なわれれば、投資、生産、流通などの活動にも支障を来し、経済全体が大きくダメージを受けます。
雇用の実態も著しく損なわれ、厳しい労働環境を受け入れざるをえなくなります。家計にも深刻な影響を与えます。

リーマンショック、サブプライムローン問題で損なわれた欧米の金融機関を、ギリシャ危機にはじまるユーロ圏の財務危機が襲っています。
国家財政は、信用の最後の拠り所ですから、これは深刻な問題です。欧州だけでなく、米国も日本も、国家は債務で膨れあがっています。
欧州の問題にとどまらないでしょう。日本にも、危機が直ぐそばまで迫っています。

最も深刻なのは日本です。
国家、地方政府の債務額は巨大です。
これを乗り切るための政治力は期待できません。
国家財政が回転しているから現在があるのですが、世界的な金融恐慌が起こった時には、この回転は止まります。途端に、巨大な債務額がクローズアップされてきます。
金融機関が、最もリスクが少ない資産として大量に保有している日本国債が暴落します。全金融機関が大赤字になるでしょう。
1980年代とは比較にならない規模の金融恐慌に襲われるでしょう。

私には、地鳴りのような金融恐慌の足音が聞こえてきます。
少なくとも1980年代の経験を振り返って、それだけは確実に生かしてもらいたいと思います。



| 経済ビジネス | 14:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
今年も巨人はどうかなと思わせる試合運び
送信者 橘フォト8

昨夜は、昨年と同じように、東京ドームネット裏から巨人vs横浜DeNA戦を観戦しました。

巨人は、勝ち頭杉内が好投して7回表まで相手に点を与えず、1−0でリードしていました。ここまでで杉内投手は既に116球を投げていました。
7回裏巨人の攻撃は、今年はじめて先発メンバーに入った8番中井一塁手からの攻撃です。私は、ここで9番杉内のところで代打を出し、8回から継投に入ると思っていました。
ところが、巨人ベンチは、中井に代打を出し、杉内はそのまま打たせました。完投、完封をさせてやりたいとの思いだったのでしょうか。私は、この采配に不安を感じました。

7回、杉内投手は、横浜の攻撃を簡単に2アウトとしましたが、その後、連打で1点を失い同点とされ、中継ぎと交代しました。
杉内は、129球を投げて、勝利投手になれませんでした。
監督の杉内への拘りが裏目に出ました。
7回116球投げ終わった時点で交代させるのが、今の野球の考え方ではなかったかと思います。

TV観戦で、何時も気になっていたことです。
毎試合、上の写真のようなメンバー表交換の儀式がありますが、私が観ている時は、原監督が、握手をしても相手監督の目を見ていないように感じていました。
これは、マナーに反することです。
相手の目を見ないのは、たまたま私が観ている時だけのことであることを祈っています。
| スポーツ | 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
芽吹きの季節をも一度を味わう
送信者 橘フォト8

5月4日の午後から茅野へ移動しています。午後1時頃三鷹を出発しました。中央高速道の渋滞は終わっていましたが、途中、雨が降って少し緊張しました。何しろ、連休中の高速道路上での大事故が続いたので、運転環境が悪くなると、緊張せざるを得ません。

来てみると、この辺の高度(1100m)ではちょうど桜が満開です。東京から約1ヶ月遅れと言うことでしょうか。ちょうど若葉の芽吹きの季節で、新緑をもう一度味わっています。

今回は、妻は三鷹に残って、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」を満喫している筈です。
私は、例年この季節にはこちらに移動して、高原の春を楽しみます。
常日頃、妻から、妻が先に逝ってしまう場合に備えて、私が家事能力を付けておく必要があるとの理由から、家事へのプレッシャーをかけられています。ここで数日間自炊することによって、多少の訓練になっているのではないかと思っています(笑)。

この辺の別荘地も、多聞に漏れず高齢化が進行しています。
昔は親子連れが沢山いました。
それから孫の時代になります。そして孫も来なくなり、老夫婦だけになっていきます。妙に静かになってきました。
その老夫婦も、高齢の人から順に来なくなります。
土地を接する私より年長の方2軒が今年は来ていません。淋しいものです。
| 八ヶ岳西麓から | 21:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
韓国に生活水準で抜かれる!

昨日、友人からのメールで、The Economistのこの記事を知りました。
日本を師としたアジア諸国の購買力平価での一人当たりのGDPの推移表です。英紙エコノミストから借用しました。

この数字は、それぞれの国の生活水準を比較するのに使われますが、日本は、既にシンガポールに抜かれ、香港に抜かれ、台湾に抜かれ、そして今や韓国にも抜かれようとしています。
そんなこと、多くの日本人は知っているのでしょうか。
昨年、GDP世界2位の地位を中国に奪われましたが、両国民の生活水準では比較にならない、と考えている人が多いと思います。しかし、アジアのこれらの国民と、生活の質の面で、このような状況にあることを感じている国民は少ないのではないでしょうか。
このままでは、日本は10年以内に、アジアの先進国とは呼べない地位に成り下がる恐れがあります。

失われた20年プラスアルファの間に、全く構造改革もしないままに、このような事態になってしまいました。現段階では、先々、国家エネルギーが回復して、希望の持てる時代が来るようなことは全く感じられません。恐らく、日本との比較感をエネルギーにしている韓国から、蔑まれる日も近いことでしょう。

このブログで幾度ともなく指摘してきたように、日本の社会、政治、経済などの仕組みが動きのとれないものになっていることが原因です。システム疲労の状態が続いていますが、それを改革するエネルギーも湧いていません。

パラダイムシフトが必要なステージに来ていますが、次の国家や社会の目標が見えません。
先ず、将来に向けての思想が必要です。それに従って、日本の国家、社会の枠組みを転換して、これからの地球時代への適応能力を増す必要があります。

今日は憲法記念日です。
国家、社会の枠組みの基本は憲法です。
自民党が憲法改正草案を出していますが、国家観をはじめとして、私が求める将来に向けての思想が見えません。新しい憲法を主導するような思想を持った指導者は、政界にも学会にもいないようです。

現憲法下の65年間、国家を巡る思想、哲学は、思考停止の状態にありました。
淋しい思いですが、2大政党の片方が憲法草案を発表したことは思考の始まりです。今後の議論に期待したいと思います。
| 社会 | 18:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
これまでで最も怖かったこと
送信者 olympus
(4/30井の頭公園)
毎年この季節になると思い出すことがあります。この旅行中の出来事です。

中南米の長いビジネスツアーを終え、リオ・デジャネイロからサンフランシスコへ移動する途中のことでした。リオーシスコ間のフライトは、Braniff Internationalの、リオーリマーロスーシスコと飛ぶ便しかありませんでした。
やむを得ずそれを利用しましたが、リオを夜出て、リマには深夜に着きます。そこで給油した上、リマからの乗客を拾ってロスに向かいます。

リマでは、一旦飛行機から出て、ロビーで待たされます。出発の時間になって、再び機内に入り、深夜(午前2時頃)だったので、シートベルトを締めて、直ぐに寝てしまいました。
2時間ぐらい熟睡して目を覚まし、機内を見て愕然としました。
機内には、私を除いて他に誰もいません。飛行機は、私だけを乗せて飛んでいます。まるで夢の中の出来事です。これは大変なことになったと思いました。何が起こっているのか。

やがて事態が理解できました。
飛行機は機体のトラブルで飛んでいませんでした(笑)。
他の乗客や乗員は、暑いので、機外に出て涼んでいたのです。

この飛行機は、3時間遅れでリマを出発し、無事にロスに到着しました。
ロスからシスコへ飛ぶに当たり、離陸しようとして止め、さらにもう一度トライしましたが、離陸できませんでした。遂に、機体を変更してようやくのことでシスコに着きました。
ヘトヘトになってシスコの空港に降り立ったことはもちろんです。

リマでの驚愕、これは人生で最も怖かった経験です。
初めてのラテンアメリカ旅行で、中南米に対する不信感が最も高まっていた頃の出来事です。
しかし、後で考えると、この機体にずっと乗っていたことは、もっと恐ろしいことでした。
1972年4月の終わり頃の出来事でした。

因みに、この航空会社は、1982年に破産し、存在しなくなりました。
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