(2011.5.23東京ドーム対オリックス戦坂本勇人選手 当たりは良かったが左飛))
CS第一ステージでヤクルトに負けて今年の巨人は終わりました。
何やらホッとしました。これ以上巨人の無様な戦い振りを観ているのが辛かったからです。
巨人にとっては、今年は不幸な年でした。
まず、東日本大震災でリズムを狂わせられました。これは、巨人だけではありません。東北楽天がもっとも影響を受けたのかも知れませんが、巨人にも厳しい開幕でした。
開幕の遅れ、本拠地東京ドームが節電のために使えなかったことなどから、キャンプから開幕へのリズムが大きく狂いました。地方球場の練習試合で、攻守の要阿部捕手が怪我をして開幕に間に合わなかったことは大きな痛手でした。出遅れた阿部選手は、後半活躍しましたが、結局規定打席にも達しませんでした。
使用球が代わったこともあって、その対応に差が出ました。特にベテラン選手には厳しかったようです。
ラミネス、小笠原両選手の不振は、目を覆うばかりでした。
統一球は、投手にとっては、スライダーが良く曲がるようで、スライダーに特徴のある投手が活躍しました。自責点1点台の好成績投手が続出しましたが、そのほとんどがスライダーを得意とする投手でした。
巨人のプルヒッターの若きホープ坂本選手は、外角を速球とスライダーで攻め続けられ、打撃のバランスを崩してしまい、最後まで立ち直れませんでした。
今年は、ラミネス、小笠原、坂本の3選手が大きなブレーキになりましたが、評価したいのは首位打者に輝いた長野選手でした。藤村選手がレギュラーとして活躍しましたが、今後、出塁率の高い選手に成長できるかどうかが課題です。
投手陣は良く頑張りました。
先発陣では、成熟段階に入った内海選手、頼もしいルーキー沢村選手が大活躍でした。西村選手の成長も頼もしく見えました。
期待されている東野選手は伸び悩んでいます。
中継ぎ押さえでは、一年を通して、久保投手が素晴らしい活躍をしました。
山口投手は、怪我をしたり、大事なところで打たれたりして、ピリッとしない一年でした。
中継ぎ陣の強化が課題だと思います。
期待通りの活躍ができない選手が多かったこともあって、原監督の采配にも影響を与えました。
選手の好み、細かい自分の作戦への拘りのようなものが目につき、ファンとして愉快ではありませんでした。
レギュラーに今年新しく加わった選手が藤村選手のみ、というのも寂しいものがあります。素質のある選手を沢山採っている筈です。ファームの指導者を徹底的に代えなければならないのではないでしょうか。
とにかく、巨人ファンとしては愉快でないシーズンでした。終わって良かったと思っています。