東関東大震災の影響で、日本プロ野球は変速開幕となりました。
被災地球団楽天の事情に合わせて、例年より2週間ほど遅れて4月12日(火)の開幕となりました。
福島原発の事故で電力供給量に問題が生じた東京電力の管内にある本拠地球場である東京ドームは、節電協力のため、4月中はその使用を自粛しました。
その結果、3月11日の震災発生から、開幕までの約一ヶ月は、ホーム球場でのオープン戦、練習試合ができず、開幕してからも4月中は、主催ゲームを地方球場で行わなければならないなど、最も震災の影響を受けた球団になってしまいました。
伸びた開幕前の練習試合や、開幕後の球場の確保、日程の調整などに苦労しました。
開幕前の練習試合中に、主将の阿部捕手が故障し、開幕後は、安全対策が十分ではない地方球場で高橋由伸選手が負傷するなど多難な幕開けとなっています。
主力二人を欠き、売り物の打線が低調です。特に、左打者が全員不調です。
昨夜は、ベテランと外国人を主力とし、これまた極端な打力不振に陥っている中日に連勝し、ようやく勝率5割のラインに到達しました。
この対中日3連戦は、あと一試合残していますが、昨夜までのゲームは、打力不振チーム同士の対戦で、よく言えば投手戦ですが、内容的には貧打戦でした。
その中で、私が注目している坂本勇人選手のバットが光っています。
一昨夜の緒戦は、坂本選手の2点タイムリーが勝利打点となりました。
昨夜のゲームは、坂本選手の同点タイムリーと9回の勝ち越しホームランが巨人が上げた全得点でした。
勝負強くなった、そして成長した、と感じています。
昨日までのところで、打率.313でリーグ9位ですが、得点圏打率は、.615で両リーグでトップです。そして、安打数、塁打数、本塁打数はいずれもリーグ5位で、バランスのとれた打撃をしていることが分かります。
何はともあれ、坂本選手は、素晴らしい才能を持っている上に、野球に取り組む態度が真面目です。
阿部選手や高橋由伸選手が帰ってくれば左打線が強化されます。
そうなれば原監督の構想である3番坂本選手が実現します。
巨人の打線は、長野選手も確実に成長しているので、なかなかの強力打線となる筈です。
その日が楽しみです。