寒い寒いと嘆きながら暮らしていましたが、今日は立春、暖かい一日になりました。
庭のツワブキの胞子の飛び立つ寸前のものを見つけたので写真に納めました。
昨年の立春には、朝青龍の引退を採り上げていました。
野球賭博問題の決着の後に、今年は、八百長問題が暴き出されました。理事長が言っていた様に、この様な形で表面化した以上は、相撲協会にとって根幹に関わる問題です。
ウィキリークスのリーダーがノーベル平和賞にノミネートされる時代ですから、真剣に取り組まないと相撲協会は存続できないでしょう。
50年程前に、仲間と大相撲の幕内の取り組み全部を対象としたゲームをしていました。
6人で組み、それぞれの取り組みについて、東方か西方に100円宛出資します。
東方が5人、西方に1人となった場合は、東方が勝った場合にはそれぞれが20円宛配当を受けます。西方が勝った場合は500円の配当となります。
同様にして、4対2に分かれた場合は、50円か200円の勝負になります。3対3なら100円の配当で出資金とチャラになります。
場所毎にこの様なことをやっている間に、ある法則を発見しました。
それは、千秋楽を7勝7敗で迎えた力士の対戦相手が負け越しまたは勝ち越しが決まっている場合には、9割以上の確率で7勝7敗の力士が勝つことです。
不思議なことに、7勝7敗の力士同士の取り組みは、毎場所一つぐらいしかありませんでした。
私は、大相撲界には、7勝7敗の力士に星を譲る慣行があり、協会もそれを承知で取り組みを作っていると感じました。
やがて、いつ頃からかは定かではありませんが、7勝7敗同士の取り組みが増えてきました。協会も反省したのでしょう。
一時期、無気力相撲ということが問題にされていましたが、近頃は、気力ある様に見せる技が進化していたのではないでしょうか。
大相撲は、日本相撲協会だけがやっていることです。
力士同士は、たとえ部屋は別でも、同じ会社の人間同士の関係です。お互いが相手のことを思いやる慣行が生まれても自然なことの様に思います。引退後のこともあります。
花を持たせる、星を譲る、あるいは星を回すなどから、TVでは隠語の様なものが沢山紹介されていました。
真剣勝負でなければ面白くないのですが、中期的な利害関係を考えると、一番一番の勝負に優先する何かがあっても不思議ではありません。
競争相手がない協会が、古い、不合理な慣行を抱えたままでは、とても体質改善は出来ないのではないでしょうか。
大きくは、複数の相撲協会(または会社)同士が切磋琢磨する様な関係になること、それが出発点ではないかと感じています。
ただ、朝青龍の様に、強いだけの力士は魅力ないですね。神儀、国技として大相撲を守ることも大切です。それを担保する手当も重要です。