昨日は、仲秋の名月でした。
山梨県でゴルフをしましたが、予報では最高気温35度とありました。実際はどうであったか確認していませんが、残暑というものはこれほど厳しいものか、と感じた一日でした。やっとのことで18番をホールアウトしました。
帰りの高速道路から、仲秋の名月が昇るのが見え隠れしていました。
猛暑と仲秋の名月、妙な取り合わせでした。
一夜明けると、もはや秋、窓を開けると冷たい空気が入ってきました。昨日までの短パンにTシャツ姿では、風邪を引きかねません。急な変化に、頭も身体もついて行くのが大変です。
かつて、リオデジャネイロからニューヨークに行く時にこの様な経験をしました。真夏のブラジルから、真冬のニューヨークに行くときには、温度調整に苦労したものです。それほどではありませんが、日本の生活感覚では滅多にない気温変化でした。
この猛暑の夏、私のような老人にとっては厳しいものでした。
亡くなったり、重い病気になった人が多い夏でもありました。
私は、春の彼岸の生まれですから、本日で72歳も半年が過ぎました。この3ヶ月程の猛暑だけが印象に残っています。
その間、世界や日本は転換期の最中にいるようです。日本は、過去の自民党政治を否定して民主党による新しい政治に入りましたが、政治サイドも、国民サイドも、日本の変革の方向がよく見えていない半年だったのではないでしょうか。
リーマンショックは、1929年の世界大恐慌のような事件で、世界全体に負の大きな影響を与えました。可成りのレベルに上がってしまった国民生活のレベルを維持することは、どの国にとっても難しいことになりました。
経済的側面に関心が行きがちですが、政治に大きな影響を与え、人々の意識も変わってきています。
世界大恐慌から、第2次世界大戦へと歩んだ歴史と似たようなことになりかねません。
この様な時代には、民族問題が先鋭化しやすくなります。前回は、ユダヤ人がターゲットになり、ホロコーストにまで進んでしまいました。
最近では、前回のエントリーで採り上げたロマ人問題、欧州で民族主義的な右翼政党が躍進している事実などが報じられています。
何時表面化してもおかしくない中国人の世界各国への浸透など、新しい民族問題もエネルギーが貯まりつつあるのではないでしょうか。
尖閣列島烏近海での我が国巡視船と中国漁船の衝突事件なども、中国内の深刻な主導権争いが絡んでいるとの説がありますが、民族主義のエネルギーが充満している中国との関係がホットになってきました。中国大好きな民主党の政権になって、中国との軋轢が表面化してきたのも皮肉な結果です。
民主党政権になって、この一年、日本の政治が内向きになっている間に、世界は新しい環境への適応をめぐって激しくつばぜり合いをしています。経済問題と一体となった中国との関係調整は、現政権にとって大きな試練です。
これは、元々は鳩山政権が日米間の大きなすきま風を通してしまったことがもたらしたことのように思います。
もはや、米に対しても中国に対してももしっかりした日本に成長しなければなりません。否応なしに、日本はその様な状況に追い込まれました。