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馬肥やしの花
送信者 橘フォト5

この季節は、庭の雑草退治に追われます。
その中で、しぶといのが多年生であるクローバーです。豆のような根が地下にしっかりあり、むしっただけでは退治できません。根をしっかり掘り出さなければならないので、手間がかかります。この根に栄養があって馬肥やしと呼ばれるのかな、なんて考えていました。
何時か、ゴルフ場で、クローバー専用の除草剤をまいていました。プロもクローバーの除草には苦労しているようです。
放置していると、庭中に蔓延ってしまいそうなので、面倒でも見つけたら掘り出すことにしています。

ふと気がつくと、何も植えないで放置していた鉢の中に、クローバーの花が咲いていました。良く見ると、美しい可憐な雰囲気の花です。
これを見ていると、学生時代に歌った男声合唱組曲、草野心平作詞、多田武彦作曲「組曲富士山」の中の「富士山第肆」を思い出します。

川面(づら)に春の光りはまぶしく溢れ。
そよ風が吹けば光りたちの鬼ごつこ葦の葉のささやき。
行行子(よしきり)は鳴く。
行行子の舌にも春のひかり。 ・

土堤の下のうまごやしの原に。 ・
自分の顔は両掌(りようて)のなかに。 ・
ふりそそぐ春の光りに却つて物憂く。 ・
眺めてゐた。 ・

少女たちはうまごやしの花を摘んでは巧みな手さばきで花環をつくる。
それをなわにして縄跳びをする。
花環が円を描くとそのなかに富士がはひる。
その度に富士は近づき。
とほくに坐る。 ・

耳には行行子。 ・
頬にはひかり。 ・


この詩に、多田武彦の繊細で力強い旋律が尽きます。
トップテナーの私は、その旋律を陶酔しながら歌ったものです。
50年以上前の青春を思い出しました。

追記と訂正
(2010/05/30:11.00)
Youtubeを捜してみました。元来男声合唱曲ですが、良い演奏が見つからないので、混声アレンジ(編曲者は別人ですが原曲に忠実)の演奏を載せておきます。詩を読みながら聴いていただけたらと思います。

| 音楽 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
安全保障が危ない!
送信者 橘フォト5

鳩もここまでになると、ふてぶてしく、不快ですね。愚鈍で、何の役にも立ちません。ただし、フランス料理や中華料理の食用の鳩は絶品です。一度お試しあれ。

普天間米軍基地は、日本の防衛にとってはもちろんのこと、東アジア全体の軍事的安定に寄与している重要な基地です。その移設を巡って、鳩山内閣発足以来、右往左往しています。
結局、従来日米政府が合意してきた形以外の解はないのですが、鳩山首相は、それとは違う、という形作りに腐心しています。ただし、県外移設を煽ってしまったために、実行できない日米合意になるでしょう。
連立与党の社民党は、これまでの政治的主張を重視するのか、連立維持を優先するのかの決断に追い込まれています。そこで政府は、どうやら二枚舌を使って切り抜けることを考えているようですが、情けない話です。

政府は、日本の安全保障をどうするか、という基本問題の議論をそっちのけにして、移設先を何処にするかという単なる不動産の問題と考えています。実に奇妙な議論です。米国も複雑な気持ちで見ていることでしょう。

安全保障は、言葉で切り抜けることは出来ません。有事には、どれだけ強い意志で、しっかり行動に移せるかが重要です。
この内閣にそれが出来るようにはとても思えません。
有事となっても、内閣一体となって事に当たれないでしょう。
この内閣の下では、自衛隊の士気は上がらないでしょう。
戦争をなくしたい、とだけ考えている人たちが戦争に遭遇したら、対応できる筈がありません。。

この内閣に、日本の安全保障を託すことは出来ません。
| 政治、外交 | 08:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
終の暮らし方
送信者 橘フォト5

1988年頃、ロンドンに駐在した金融関係者の集まりがありました。帰国して20年以上が経ちましたが、ロンドン時代と同じように、年一回夫婦で集まっています。
当時、概ね50歳代前半でしたが、今や、70歳代半ば、話は自然と今後の暮らし方になります。集まった人は夫婦とも元気な方が多いのですが、欠席者の中には、最早、そうでない方たちも目立ちます。

家庭裁判所の調停員を長くやってきて、老後を国家に託すことは出来ないと判断して、住み慣れた大阪を引き払い、東京の長男宅の近所にコンパクトな家を建てて暮らしはじめた人がいました。
立派な決断だと感心する反面、長年大阪で築いた人間関係を捨てて、東京に移ってきて淋しくないのだろうかと思いました。

あるメンバーからは、有料老人ホームの経営が悪化しているケースが多く、要注意だとの話がありました。権利金として集めた資金は不動産などに投下されてしまうので、ゴルフ場経営に似ているようです。破綻するケースが増えると、大きな社会問題になりかねない、と厚労省も心配しているそうです。

いろいろな話がありましたが、これといって決定的な暮らし方がある筈もなく、それぞれが、自分の置かれている環境と調和しながら解決していくことになるのでしょう。

壮年時代の絶頂期の元気な姿からはじまった付き合いですが、あと何年か、という歳になってしまった人たちの集団を見て、随分長い間生きてきたことを実感させられた一日でした。
| 身辺雑話 | 13:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
政治家とツイッター(Twitter)
ツイッター(Twitter)が急速に普及しています。ダライラマまで、このコミュニケーションツールを活用しているようです。これには、中国政府も規制に手を焼くことになるでしょう。

ツイッターはアカウントを開いて試運転中ですが、未だアンテナのような使い方しかできていません。
それで分かったことですが、政治家などの指導者にとっては、便利なコミュニケーションツールなのではないかと思います。これは使い方次第でしょう。

どんどん進化するネット上のコミュニケーションに発達によって、ネットを利用できない政治家はだんだん不利になってくることでしょう。
これによって、政治家の世代交代が進むことでしょうが、それはそれで結構なことです。しかし、交代した世代の政治が幼稚にならなければと願っています。
政治は、老(60歳以上)、壮(60歳〜45歳)、青(45歳以下)のバランスの良いチームでやって欲しいと思います。

若いこと、即ち幼稚とは思っていません。
今回の政権交代によって、政治は、明らかに幼稚化しました。幼稚化したのは、セキュリティ感覚が退化したからではないかと思っています。セキュリティの緊張感、危機感を失わない政治であれば、財政、外交、防衛、教育など政治全般がしまったものになるでしょう。
その点さえしっかりすれば、若い世代にバトンタッチすることには賛成です。

ご参考までに、未だツイッターにご縁のない方のために、話題の何人かのツイッター(Twitter)をご紹介します。

鳩山由紀夫
谷垣禎一
東国原英夫
ObamaUpdate

追記2010.5.23 21.39
Dalai Lama
| 電脳電網 | 15:47 | comments(0) | trackbacks(1) |
欧州は暑い夏を迎える
送信者 橘フォト5

夏のような暑い日になりそうです。

欧州は、大きな理想の下に、時間をかけて、統合への前進を続けてきました。しかし、今、大変な窮地に陥ってしまいました。
ギリシャ危機救済は、取りあえずセットアップされましたが、欧州の危機は本質的解決には至っていません。この様な矛盾を抱えたまま、統合への道を進むことは地獄に向かうことに等しいでしょう。
だからといって、これまで進めてきたことをギブアップすることも地獄です。
ここでじっくり立ち止まって、各国の財政規律をイコールフッティングにする努力をしなくてはなりません。それを担保するためには、各国の福祉政策、労働政策までにも踏み込まざるを得ないことが、今回のギリシャ危機で明らかになってきました。

今回のEU加盟国の支援に関して、フランスからEU脱退まで持ち出されて迫られ、ドイツ国民が反対する中、メルケル首相の決断で取りあえず実現したとのことです。しかし、世界の株式市場は、未だ下げ続けて、次の政策を催促しているようです。
ドイツは、ユーロ安のメリットが取れるので、他の加盟国からやっかみの目で見られているようで、負担額が大きくなりがちです。

当面は欧州ですが、改めてソブリンリスクに注目が集まっています。
つまり、各国政府の返済能力に注目が集まります。政府の借金の大きさ、借り入れ能力などが比較されるようになります。
そうなると、ギリシャの比ではない借り入れを誇る日本はヤバイことになります。
2008年の時点の主要国政府債務/GDPのグラフがありますが、現在はGDPの200%を超えています。
国債の消化は、殆どが日本国内の資金によって支えられているので、外国からの借り入れに頼るギリシャなどとは状況が異なるので問題はない、とする考え方がありますが、政府の債務は政府の債務です。何時、投資家の信頼を失うかも知れません。
投資家は常に、投資家の信頼の喪失→国債の暴落(利回りの上昇)→借換債、新規債の金利上昇→財政負担の上昇→政府債務の雪だるま的増大→財政破綻、のプロセスを頭に置いて、国債の入札に応じています。
国債利回りの上昇が、引き金になる可能性があります。

今年度予算は税収より多い44.5兆円の国債を発行して、子供手当などマニュフェストの実行に当てました。
予算編成段階で、この無節操振りを悩んだ形跡がありません。
来年度の予算編成に当たっては、この額は超えない、と財務相は言っていますが、超えないにしてもこれに近い額になってしまうことでしょう。
市場を意識しない脳天気な政権によって、財政破綻が引き起こされなければよいがと願っています。

欧州にとっても、日本にとっても暑い夏を迎えることになりそうです。
| 経済ビジネス | 13:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
朝鮮半島の緊張
送信者 橘フォト5
(ムサシノキスゲ)
北朝鮮の動きから目が離せなくなりました。

金正日の訪中でも、北朝鮮にとって良い成果は得られなかったようですし、韓国海軍哨戒艦沈没では、この報道にあるように、北朝鮮の魚雷によるものとの見方が強まってきたので、北朝鮮は、外交的に窮地に陥っています。
内政面では、デノミ後の経済混乱で疲弊している様子が伝えられています。
その上、理由は分かりませんが、北朝鮮が、通常年1回の最高人民会議を2カ月で再召集していると報道されています。国家として重大な決断が迫っているようにも見受けられます。

今の所、韓国は冷静に対応しているようですが、内政、外交両面で窮地に陥っている北朝鮮の暴発については、予断を許しません。
南北朝鮮間で事が起きれば、自動的に在日米軍が行動し、米軍の発進基地である日本はノドンなどのミサイル攻撃のターゲットになります。そのミサイルには、核、生物、化学兵器などの弾頭が搭載されている可能性があり、日本は大混乱に陥ることになるでしょう。
政府は、朝鮮半島情勢を睨みながら、一朝、事が起きた時のシミレーションをしているのでしょうか。
米軍と自衛隊は、この様な事態に備えた訓練をしていますが、危機管理に弱く、理念にこだわりの大きい現政権は大丈夫でしょうか。
必要以上の政治主導、文民統制で、自衛隊の初動動作が遅れる不安があります。

宮崎県で口蹄疫が発生して、政府にボールが投げられてから半月以上経過し、全国蔓延の畏れすら出てきた段階で、昨日ようやく対策本部が発足するという無様な危機管理振りです。
今回のこの問題では、政府が事の重大さを理解するのに時間がかかったようですから、危機管理以前の問題なのかも知れませんが。何らの指示もせず、メキシコ訪問に出かけた農水相の脳天気振りには呆れかえるのみです。

防衛は、政府のちょっとした躊躇が、多くの国民を危険に曝します。危機管理能力が極端に弱い現政権だけに、強く不安を覚えます。
| 政治、外交 | 13:28 | comments(2) | trackbacks(0) |
子供的内閣による混乱
この内閣は子供的内閣なのか、それとも深謀遠慮による高等な政治を行っているのか、良く分かりません。
普天間基地移転問題で、沖縄県外に米軍訓練の一部を移転するなどの案を出して、徳之島の強い反発を招きました。
更に、これを全国で分担するとか、九州内のローテーションで分担するとか、様々なアイディアが出ているようでありますが、軽いというか、思いつきというか、いかにも子供内閣的であります。
これは、子供的内閣のふりをして、在日米軍基地問題を昏迷に導き、在日米軍の活動を制限し、いずれは鳩山首相持論の駐留なき日米安保に持っていこうとしているのでしょうか。
もしそうだとしたら相当な高等戦術です。

この記事の岡田外相による中国の核削減要求は、何故か日本のメディアでは見つかりませんでした。これは日中韓三国外相会談を開催した韓国の聯合ニュースが報じたものです。
この発言は、一見、日本として言うべきことを言った、として評価出来ように見えますが、先方が、こちらを子供的内閣と見ている限りにおいては、痛痒を感じないでしょう。むしろ不快感を表明して、日本側が修復に動くのを待った方が得策です。
この種のことは、核軍縮会議で、重要な役回りを果たして発言力を高めておいた上でのことであれば、世界をバックにした発言になります。しかし、その会議に真剣に取り組みもせず、唐突に切り出しても、ただの日中間の苦言になってしまいます。
岡田外相は、私の見た限り、原理主義者的な面が目立ち、この種のタイプの人は外交には不向きです。日中韓外相会議の機会を捉えてのこの発言自体が、やはり子供内閣的に感じてしまいます。

次回核軍縮会議を主催する韓国外相が中韓間でその様な発言をするのであれば、重い発言となります。

この子供的内閣ないしは、子供的内閣の振りをした内閣は、徹底的に日本を破壊に導きつつあります。どうしたらこの原理主義政党を政権から引きずり下ろすことが出来るのでしょうか。
| 政治、外交 | 12:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
しっかりした現代史観を
送信者 橘フォト5

5月に入って、年1〜2回定期的にやっているとやっている同期生の集まりが続いています。高校時代、大学、職場など同期の人たちと集まって歓談したり、ゴルフに興じたりするには絶好の季節です。
ちょうど旅行シーズンでもあるので、60歳代には、それを理由に参加しない人、親の介護などの理由で出席できない人などがいましたが、その場合には次の回への出席が期待できます。
しかし70歳代に入ると、死亡や、健康などの理由で出席者が減り出します。これは、淋しいものです。
集まった人たちも、欠席者の情報を聞いては自分たちの身に置き換えて、静かにそれに納得します。何時までこの会を続けられるのかな、という気分になってしまいます。

その歳になってみないと、その歳の人たちの心境は理解できないものです。
今考えれば、親の気持ちなどは全く理解していなかったと感じています。申し訳ないことだったと思っています。
年寄り側からは、若い人の気持ちはある程度理解できますが、若い人の側から年寄りを理解することは難しいように思います。親は、我が子の未熟さをよく知っていて心配していたことでしょうが、子は、それを知らずに心配をかけ続けてきました。
そういうことを感じた時点では、親は既にいません。

世の中のことでも同じです。
人々は戦争の過ちを再び犯さないように、と腐心します。
反面、戦争という大きな犠牲を払った結果、日本は、民主主義国家に変身出来たのだと思います。それは、戦後の繁栄の恩恵を受けた世代だけに強く感じることです。
幼心に覚えていますが、勇ましい、ということが男の最高の美学であったあの時代に、勇ましく、敬礼をして出征して行って、そして帰らぬ人となった方々の犠牲の上に、戦後日本の繁栄が築かれました。
それ故に、多くの中堅の日本人が、戦前、戦中を否定するのは自然のこととしても、戦後の繁栄は、当然のことだとは考えないで、大変貴重なものなのだと感じて欲しいと思っています。
戦前には考えられなかった良好な日米関係に支えられ、外交、国内政治、経済、社会、文化、学問など全ての面において、米国の影響の下に繁栄した期間だったのではないでしょうか。主な国で、この65年間に、一人の戦死者も出さなかった国があるでしょうか。
日米関係を、軽く考えてはなりません。明治維新以降、我が国の近代、現代史上最大のテーマは、良好な日米関係の維持なのです。

日本人は、しっかりした現代史観を持たなければならないと思います。

| 歴史 | 13:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
国民が信用しない政府の下では
送信者 橘フォト5

昨年の衆院選で、国民は民主党を選択しました。
しかし、その結果行われている政治は惨憺たるものです。
それは、民主党が国民を騙したのか、出来もしないマニュフェストを実行不可能なものと見抜けずに信じた国民が愚かだったのか、どちらなのでしょうか。恐らくその両方だと思います。
そして、出来上がった今年度予算は、税収より多い国債発行によって成り立っている空恐ろしい内容の予算です。

今は、日本中、5月末に迫った普天間決着の期限を睨んで、それがどのように着地するのか、着地できない場合の政治責任はどうなるのかなどにメディアや国民の関心が集まっています。
その様な中で、前のエントリーで採り上げたように、ギリシャの過剰債務問題がEUを揺さぶり、世界の金融市場に緊張をもたらしています。
現政権にとって対処しなくてはならないことは沢山あります。普天間移設問題だけではありません。
奇しくも、全く考えていなかったことが分かった日本の防衛問題、依然として将来展望が開けない日本経済の運営、今年度飛躍的に悪化した財政問題など、本来首相の頭の中で大きな比重を占めていなければならない基本問題があります。ギリシャ危機に対するコメント(時事通信2010/05/07)を見ると、対岸の火事のような受け止め方です。

鳩山由紀夫首相は7日午前、ギリシャの財政危機を受けて金融市場で動揺が広がっていることに関し、首相公邸前で記者団に「ギリシャ問題を大変、心配している。しっかりと政府として対応していくべきだと思っている」と述べた。
平野博文官房長官は、、、以下略


これは、本質的には、ギリシャの財政問題ですが、財務状況の悪い国を想起させる問題であることを意識していないように感じます。
鳩山政権は、今や、国民から信頼されていない政権です。その政権が、莫大な国家の借金の責任者なのです。
政権が信頼されていないと云うことが、市場で何時顕在化するか分かりません。首相には、その緊張感がないように思います。私には、KYな感じがしてしまいます。しかし、幸運なことに、市場は、今の所はユーロ圏特有の問題として、財政事情の悪い日本までは想起していないようですが、もう少しハッキリしたKY発言が出ると心配です。
金融はテクニカルで、ある程度の専門知識が必要な分野ですが、常識で分かる軍事に関して、今頃沖縄の米軍の抑止力を理解したという総理ですから、財政に関して、市場にloopyと思われたら、国債の暴落などの引き金になりかねません。とにかく内外から信頼を失った総理ですから、非常に危険な状態にあると思います。

それでは、財務大臣はどうでしょうか。
総理と並んで、財政金融に関しては、直列に無知極まりないラインです。財政が、これだけ深刻な問題なのに、これは酷い組み合わせです。
| 政治、外交 | 00:00 | comments(4) | trackbacks(0) |
欧州の危機
米国発の金融危機からはじまった世界経済の低迷、混乱は容易に収まる気配がありません。我が国の経験から云っても、金融システムの打撃はそう簡単に回復しません。世界がこの影響を脱するには、まだまだ時間がかかることを覚悟しなければならないでしょう。
ギリシャの混乱は、ユーロ圏という特殊な通貨環境の中でのことだけに、欧州全体を巻き込みます。そして世界全体に大きな影響を与えます。

欧州通貨同盟加入国であるギリシャは、通貨主権を放棄して、それを欧州中央銀行(ECB)に譲渡しています。経済危機にあっても、独自の金融政策が出来ず、財政政策しか行使できません。
経済政策の両輪の一つである金融政策が発動できない状態なのです。
嘗て、通貨ユーロの評価で申し上げたように、ユーロには主権の裏付けがありません。ギリシャ経済は、自国の主権が手の届かない統一通貨ユーロの支配下に入ってしまっています。
もし、ギリシャが、通貨同盟に加盟せずに旧ドラクマのままであれば、通貨切り下げによって危機の可成りの部分が吸収されます。

通貨同盟の下では、加盟国の経済、金融危機に際して、緊急に協調した支援などによって、救済などの措置がとられなくてはなりませんが、各国の事情も簡単にそれを許すような状況ではありません。ようやく、ユーロ加盟国と、IMFの協調融資がなされました。しかし、そのプロセス自体、ユーロ圏の国々の覚悟の程を疑わせるに十分でした。IMFからの融資が行われることによってようやく加盟国の協調が出来上がりました。
IMFの融資条件は厳しいもので、その条件を受け入れたことが、今回の暴動の根本原因です。

ユーロ加盟国の中には、今回のギリシャのみならず、PIGSと呼ばれるポルトガル、アイルランド、スペイン、イタリアなど、財政、金融面で危険な状態になっている国々が控えています。これらの国々にまで波及した場合のことを考えると、恐ろしいような気がします。
ユーロ加盟国の国家財政の危機、域内金融機関の資産内容の悪化などは、ECBのリスク増となって跳ね返ります。これまで様々な救済措置を行ってきてますが、それによって欧州の経済が回復するのであればリスクをとったECBは報われます。
そうなりそうもないだけに事態は深刻です。

当分の間、世界は欧州に振り回され続けるでしょう。
上海万博開催中の中国ですが、通貨切り上げのタイミングとそのやり方によっては、この国が抱える矛盾が爆発しないとも限りません。中国も目を離せません。
| 経済ビジネス | 13:12 | comments(0) | trackbacks(0) |
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