何とも見通しが暗い年末を迎えそうです。
昨年末は、政府が、割合と速く動いて、その時点で政府にあったアイディアを実行に移しましたが、9月政権交代後、新政府は支出を削る話に執念を燃やして時間を費やしていました。
今日、来年度の予算大綱が決まったようですが、見るべき経済対策が出ていません。財政が景気の足を引っ張っているような状況だと思います。
先進諸外国も、失業者の増大に悩み、上手にやっていると感じるところはありません。世界が注目している中国などは、景気対策が新たなバブルを引き起こしているようで、複雑骨折直前のような感じではないでしょうか。
COP15を見ていて、今は、国家単位での守りの時代であることを強く感じました。
どの国も、余裕がない状態です。環境問題など異次元のテーマで合意することは当分の間は無理です。
10%の失業を抱える米国は、もはやこの様な問題でリーダーシップを取る力がないことを痛感させられました。
欧、米、日がこの問題で合意し、一丸となって他の国々と当たらない限り、この問題は解決の方向に向かいそうもありません。前の記事でも申し上げましたが、これは永遠に続く攻防戦です。
まず、国を治め、国の意見を纏めた上で外国との交渉に当たらねばなりません。
米国は、それが出来ていません。
日本は、そのプロセスを飛び越してしまっています。観念的には方向性は賛成でしょうが、国民が、具体的なイメージを持っていないのが大きな欠点です。いきなり、突出した削減目標を公約したり、技術や資金に向かって、先進国全体の半分を占める援助額を約束していますが、軽率です。
これは、それぞれの国が、、死にものぐるいで交渉し合って、初めて合意に達しうるのかどうか、という問題であることに気づいていないのではないでしょうか。
改めて、国単位の利益が大事な時代に入ったような気がします。
国民の生活をしっかり守る、それが政府の大事な役割です。軽々しく我々の血税での外国への援助など約束しないでもらいたいと思います。日本の財政は、大変な状況です。莫大な環境援助の余裕はありません。
諸外国に環境援助をし、相手の政府高官に賄賂が渡り、日本の政治家にキックバックが行われる、という構図が目に見えています。これが、日本の援助のフォーミュラだということを国民は忘れてはなりません。新しい腐敗のはじまりを予感します。
幹事長はしっかり計算していると思います。国内のゼネコン相手とは桁が違います。
豆腐の角に頭をぶつけて死ね、という言葉があります。
この政権は、豆腐のように捕まえどころがなく、フラジャイルである上に、この様な言葉を浴びせたくなります。
豆腐と豆腐がぶつかっても壊れますよね。