ハワイに旅行したり、日本宗教の源流フィールドトリップのレポートをしている間に、世界経済は、益々深刻な方向に向かっているように思います。41日前の記事ですが、このグリーンスパン前FRB議長の捉え方が、改めて、今、世界の金融界、経済界で起こっていることの認識の基礎だと思います。
日本の金融機関の多くは、これまでのゲームに参加しなかった、表現を変えれば、参加できなかったことが幸いでした。どうやら、OECD加盟国の中では、被害が最も少ない国の一つなのではないでしょうか。しかし、世界経済の大不況が予想されるだけに、直接間接に受けるダメージは相当大きいと思います。
前議長は、米国は「世紀に一度の金融危機」に陥っており、大不況を引き起こす可能性が高い」、と発言しています。これが意味することは、今回の金融危機は、1929年の金融大恐慌を上回るということです。
1929年の後、GDPがその水準を回復したのは、1941年、太平洋戦争が勃発した年です。ダウ平均株価が、1929年の最高値に戻したのは、何と戦後も1954年のことです。大恐慌は、世界大戦によって乗り越えたとも云えます。
日本にも、バブル破裂による金融危機の経験があります。日経平均株価も、1989年の最高値から20年近く経った今も、未だ遙かに遠いところで停滞します。
今、最も信頼できる金融エコノミストグリースパン前議長の言っていることは、今回の事態は、これら以上に深刻だということです。
先般ホノルルに滞在した際(10/4〜8)、TVのキャスターが、「高齢者は
401Kをすぐ解約しなさい!」と言ってました。
米では、このような具体的な指導が行われれています。
日本では、そのようなことを言うキャスターすらいませんが、「そろそろ」と考えて、株などに手を出すのはリスクの高いいことだと思います。
「そろそろは未だなり」という格言もあります。
人類の秋で述べたように、事態が深刻になって、戦争、侵略などの暴力を伴った行為が頻発する世にならないことを願うばかりです。