期待はしていませんでしたが、
安倍総理のお詫びと釈明の会見を見て、情け無くなりました。日本は、大丈夫なのであろうかという思いが、より一層強くなりました。
一国の総理に拘わらず、人が困難な状況に陥っている時には、誰しも、程度の差こそあれ、心身共に健全な状態ではあり得ません。リーダーとして信頼されるのは、どのような状況にあっても、しっかりした決断なり解決をしてくれるであろうと思われているからです。
安倍総理の健康状態は良くなかったようですが、それにしても、他に、それなりの処し方がいくらでもあった、という思いが改めて強くなりました。
戦後世代の特徴として、辛い立場になると辞めてしまう、人から文句を言われるような仕事には就きたくないなど様々なことが云われていました。身の回りでも、そのようなケースを見かけることが多くなりました。戦後世代を代表する安倍総理もそうだったのでしょうか。
安倍総理の理念や、政治の姿勢には惹かれましたが、戦後世代の欠点もしっかり持って登場したのだと思うと、暗澹たる気持ちになります。
戦後世代が、頼りがいがなくなっているのは、戦後教育の結果ではないかと思っていますが、この様な事態になってみると、安倍総理の教育改革などの主張が、滑稽に思われてきました。
マンガやアニメでは、深い思想や人間らしい豊かな感情は育ちません。これらに強く影響を受けると、誰もが遭遇する、現実の複雑で困難なな状況には耐えられなくなるのではないでしょうか。耳目を覆いたくなるような家族殺人などが、覚えられないほど頻発していますが、アニメやマンガに頼った精神生活の影響もあるのではないかと思っています。そのような事態にならない人でも、現実からの逃避の道を選ぶケースが多いのではないでしょうか。
安倍総理を、犯罪者と同列に扱うのは失礼かも知れませんが、今回の辞任を見ていると、どうしても私の中では連想が働いてしまします。
福田総理が誕生しても、日本が変わることは難しいでしょう。新総裁と、自民党新4役の顔ぶれを見ていると、これでは変わり得ないと思いました。変わり得ない人たちを揃えて、安堵している様子が窺えます。
出来るだけ早く、清新で、逞しい、若いリーダーが誕生してくることを期待したいと思います。