国会は、衆議院と参議院で構成されています。
衆議院議員は、任期4年ですが、解散によってその任期は縮まります。国会での、議員の投票行動にリスクを負う仕組みになっています。
参議院議員は任期は6年、解散はありませんから、政局に左右されずにしっかりと自分の信念を通すことが期待されています。
恐らく、憲法は、具体的な政策に関連した事項は衆議院が主体的に取り組み、参議院には、人道や、国家の将来などの大きな視点からのチェック機能を果たすことを期待したのだったと思います。
しかし、衆議院議員になり損なった人が参議院議員に回ったり、マスメディアで露出度の高い人が有利な選挙制度であったり、労働組合、業界などの利益団体の代表者が当選したりして、議員の資質は、例外もありますが、明らかに衆議院に劣ります。
第2衆議院に成り下がり、国民との距離感の遠い院になっています。
参議院にとって最も大きな課題は、参議院の期待された機能をどの様にして構築して行くかではないでしょうか。
政府や、衆議院の揚げ足を取って、政局に加担することではありません。どうして参議院改革を唱える政党、候補者がいないのでしょうか。
今回の参議院選挙を見ながら、日本の将来は暗いな、と思わざるを得ません。
まあ、プロレスの場外乱闘みたいなもので、勝敗は、審判(国民)の気分次第です(笑)。
どっちに転んでも、日本は、良い方向には向かわないでしょう。
この選挙戦を見ていても、持論である日本人の劣化が確実に進んでいることを感じ、絶望感に襲われます。
政治家、官僚の劣化がこれほど明るみに出たことはありません。
政府の失点も相当なものですが、それを追う野党議員たちも醜いですね。参議院選を衆議院の遺恨試合のように仕立てて、国民に媚びる姿は見ていられません。
またそれを煽るマスコミ、それに乗せられる国民、全てに劣化が見えて、淋しい限りです。