(上野不忍池周辺の建築風景、写真外の右手方面にも何本かクレーンが見られた)
都市計画が全く不得手な民族だと思います。この歴史的な上野周辺は、残念ながら戦後作られた周囲の建物が調和していませんでした。
しかし、その上に、この様な一段と不調和な建築物を認めているのが不思議です。池だけ保存しても、周辺の景観が調和しなければ何もなりません。
歴史的な場所は厳しく保存する、もちろんその背景まで保存する、そのような外国では当然行われていることが、どうしてこの国では出来ないのでしょうか。
国立公園などでは出来ていることが、都市では出来ないのはどうしてでしょうか。歴史的
地域保存法のようなものが必要な気がします。京都に行っても、一部地域は保存されていますが、背景までは出来ていません。
外国では、旧市街地を保存して、郊外にニュータウンを作ったりしていますが、日本の場合は、ニュータウンは都市の膨張でしかありません。都市計画の思想がなさ過ぎます。
戦後、営々と復興してきた東京の市街が、再開発されつつあります。
東京湾岸地域のような、新たな開発はさておき、既存地域を取り壊して、大規模なビルを建てるのには、大きな破壊が伴います。破壊によって失われるものが大きいことに気付いて欲しいと思います。
経済効率の面では、開発が正しいのですが、過去も大切です。