北京五輪の野球監督に、星野仙一氏が決まりました。
アテネ五輪の長島ジャパン、昨年のWBCの王ジャパンに続いてのナショナルチーム監督です。多くの悩みを抱える日本の野球界にとって、北京オリンピックの勝利は、いわばマストです。
実力的には、日、米、キューバが3強でしょうが、野球は分かりません。
もし、予選段階で不覚を取って出場できなかったり、出場できても、好成績が取れなかったりした場合のことが心配です。野球人気が、ガタガタと崩れるきっかけになりかねません。
星野さんは、それを十分理解して引き受けたのでしょうか。
選ぶ側も、それを承知した上でで星野監督に託したのでしょうか。
長島、王両監督には、監督、選手としての実績はもちろんのこと、国民的な人気がありました。人格者でもありました。
星野監督は、阪神を生き返らせた実績はありますが、国民的な人気があるとは云えません。人格者にも見えません。本人も述べていた通り、明らかに、格落ちです。
星野監督のキャラクターは、どちらかというと悪役、敵役です。
現役時代から、暴力の話が絶えませんでした。それは野球の上のこととして、深くは追求されませんでしたが、許されることではありません。監督という権力の地位に就いてからも、続いていたようです。
それを、教育とか、指導として扱ったマスメディアの報道にも問題があります。
中日監督時代、来日して、出場していた米国人審判を、小突いて罵声を浴びせる事件がありました。その審判が、身の危険を感じる、と云って辞めて帰国してしまいました。
プロ野球機構は不問に付しました。
嘗て、六大学野球のプレーヤーとして活躍した友人が言ってました。
「彼は、絶対に許せない。六大学野球で、プレー中に暴力をふるった最初の選手だから」
と。
監督を引退して、表情も和やかになって、番組、コマーシャルとTVなどの露出度が高まっていますが、もともとスポーツマンシップに問題があると思っています。
人間の性格は簡単には変わりません。
国民の期待を背負った、ナショナルチームの監督のストレスは、想像以上だと思います。緊張の余り、星野ジャパンのチーム内、あるいは試合中に審判や、他チームの監督、選手との間で、悪い癖が出ないことを願っています。
そのようなことで、国民が後味の悪い思いをするのはご免です。
ナショナルチームの監督は、人望がなければ務まりません。もし金メタルを狙うのであれば、その監督は、立派であってほしいと願っています。