1月12日(水)
朝日新聞のスクープに端を発した、政治介入によるNHK番組改編問題は、、
NHK側の発表、朝日新聞への抗議、謝罪要求、安倍、中川両議員の主張などが出揃ったようです。
事実関係がようやく分かってきました、。
ブログでも多く取り上げられました。
そのなかでも、Irregular Expressionさんの
「嘘吐きは誰だ?!NHK問題の真相」で、1月13日 テレビ朝日報道ステーション安倍晋三自民党幹事長代理生出演全文を刻銘にオコシていただき、この問題の真相が見えてきました。
臨場感溢れるIrregular Expressionさんのご努力の成果を直接読んで頂きたいと思います。
テレビ朝日は、新聞の方針に従ってこの問題を追求しようとしたようですが、これによって告発側が不利になっていく様子が良く伝わってきます。
朝日は、その後、安倍、中川両議員のコメントを淡々と報道しました。
NHKの抗議に対して「記事には指摘のような事実の歪曲はない」とのコメントを出したのみで、これ以上のフォローはありません。
毎日は、1月15日の
社説で取り上げています。チーフプロデューサー、両議員の主張を並べた上で、
「どんな言い回しであろうと、こうした状況下での政治家の発言は、「介入」「圧力」に等しいと受け止めるのが世間の常識ではないか。」
と、やや乱暴な決めつけを行っています。
この両紙が共通していることは、放送法による報道の独立性を取り上げていますが、他方、報道の公平性を定めていることには、一切触れていないことです。
一方、読売は、同じく
社説で、「公共放送であるNHKの上層部が、番組の内容をチェックするのは当然のこと」とし、「「女性国際戦犯法廷」では、昭和天皇が「強姦(ごうかん)」の罪などで起訴され、有罪が言い渡された。
このような性格の「法廷」の趣旨に沿った番組が、「制作現場の自由」としてもしそのまま放送されたとすれば、NHKの上層部はあまりに無責任、ということになる。 」
としています。
更に、「そもそも従軍慰安婦問題は、戦時勤労動員の女子挺身(ていしん)隊を「慰安婦狩り」だったとして、歴史を偽造するような一部のマスコミや市民グループが偽情報を振りまいたことから、国際社会の誤解を招いた経緯がある。」として、暗に、朝日の過去を非難しています。
産経は、「関係者全面否定、内部告発“空中分解”」
として、チーフプロデューサーの告発は、彼自身がその場に居合わせたものではなく、全て上司から聞いた伝聞だったことを指摘しています。
私は、NHKの聴視料については、昔から問題視してきました。
憲法違反ではないかと思っています。
最近の不祥事、海老沢会長の言動にも厳しい目を注いでいます。
だからといって、何でもNHKを叩けば良いというものではありません。
この事件については、もともと偏向報道だったものが軌道修正された、それに政治が絡んでいたのかどうか、という問題です。
これまでの材料では、プロデューサー、朝日側の主張は弱いと思います。
プロデューサーがそう信じていたとしても、この時期に、人から聞いた話だけで告発するというのは、いかがなものかと思います。
テーマが従軍慰安婦問題だけに、外国の影もちらほらします。場合によっては、国を貶める行為になります。
朝日らしい報道で、強い憤りを覚えています。
NHKに対する政治の関与は問題ですが、それよりもっと恐ろしいものは、外国と組んだマスコミです。
厳しく監視する必要があります。
今回の場合、もし、政治が絡んでいたとしても、NHKに公平性を求めるのは当然だと思います。
NHKが、政治の関与を完全に遠ざけるためには、視聴者との契約制に踏み切り、国民の評価の下に、自分の足で立つしかないのです。