この記事で報道されているように、中国の環境問題は、深刻なようです。しかし、中央や地方の政府が真剣にこれに取り組む気にならなければ、改善に向かいません。外国の評判を気にして糊塗している間はだめでしょう。
何よりも、政府の後ろにいる中国共産党が、その気にならなければどうしようもないことだと思います。今の中共にそのような気概があるのでしょうか。
党員が拝金主義を地で行き、金儲けに血眼のなっている様子が伝えられています。末端に至るまで腐敗が浸透しているようです。
環境問題も、中共の腐敗と無縁ではありません。地方政府が、しばしば企業と結託していることが伝えられていますが、この構造は、益々深まりつつあるようです。
今回の党人事でも、太子党(党幹部の2、3世)や上海閥など、不正で潤っている守旧派が要所を占め、取り締まられる立場の人が、取り締まる立場になっているケースが多いようです。中共の腐敗は、さらに進行すると予想されています。
ひとり環境問題のみならず、不正コピーなどの偽物の横行、有害食品、外国企業の奪取、闇炭坑(地方政府が参加したりしてるが、年間数万人が事故で犠牲になっている。)など全ての不正に各段階の党幹部が絡んで、利益を得ていると考えられます。
中国の王朝は、このような腐敗が横行して、その王朝の最後を迎えてきました。
中国共産党が過去の王朝と異なる点は、過去の王朝と比較にならない強力な近代的軍隊を持っていることです。この軍隊は、必要とあれば、丸腰の国民に銃口を向けます。力で、国民を押さえつけることが出来ます。
それがいつまで続くのでしょうか。
この汚染された空気は、日本にもやってきます。
だから環境問題で支援しろ、という声があります。
本人がやる気がないのにお金や技術を与えても無駄です。党員の懐を肥やすだけになりかねません。
環境支援が生きるのは、中国に、環境を重視するソフトが植え付けられてからのことです。