6500万年前に、当時、海中にあったユカタン半島に小惑星が衝突し、その「衝撃で地上の物質が瞬時に大気中に放出され、太陽光を遮り、急激に寒冷化した。これが原因で生き物の大半が数日内に死滅した」KT絶滅と呼ばれた地球大異変が起こったそうです。
これによって、それまで繁栄していた恐竜などの主な主竜類が絶滅し、それまで夜間など密かに活動していた哺乳類が、それに代わって地球上で繁栄することになりました。当初は小型のものが多かったようですが、700万年前頃にはマンモスが登場し、同じ頃、類人猿も登場します。
やがて、250万年前には、原人(Homo habilisその他)が出現しました。
そしてずっと時代が下がって、30万年前には、旧人(ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス)ネアンデルタール人がアフリカから中東、更にヨーロッパへと進出します。
20万年頃アフリカに生まれた我々ホモ・サピエンス・サピエンス(以下ホモ・サピエンス)の祖先は、10万年前頃には中東経由でユーラシア大陸に少しずつ広がっていきました。中東からヨーロッパにかけては、約7万年の間、、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは共存していました。
何故か、ネアンデルタール人は絶滅しました。2万7000年前のスペインの遺跡が、ネアンデルタール人に関する最も新しい遺跡です。
ネアンデルタール人絶滅の原因については、いくつかの仮説があるようですが、良く分かりません。脳の容量は、ホモ・サピエンスより大きかったとされているだけに、絶滅の原因については興味が尽きません。
約1万年前に氷河期が終わり、氷河期末期の激しい気象変動で、マンモスを初め、多くの大型哺乳類が絶滅する中で、ホモ・サピエンスは抜群の適応能力を発揮して、繁栄の道を歩きはじめます。この1万年の間にも、大きな気象変動が繰り返されたようですが、5000年前には歴史時代に入り、あっという間に、60〜70億の個体数に膨れあがり、地球上を覆う大型動物として繁栄しています。個体数はまだまだ増加すること間違いありません。
人類は、文明故に繁栄し、文明故に地球を痛めつけています。
その結果、地球はどのような時代を迎えるのでしょうか。地球の歴史の中で、長く見ても僅か1万年の間に、これだけ数を増やした大型動物は存在しません。
小惑星の衝突から、地球の、そして人類の将来を考えてしまいました。