2012.05.14 Monday
金融恐慌の地鳴りが聞こえてくる
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| 送信者 olympus |
1980年代後半の金融機関破綻が続き、多くの金融機関経営者が様々な罪に問われる事件がありました。
先般、昨夏の最高裁差し戻し審で、銀行のトップ3名の無罪が確定したお祝い、13年間の戦いへの労い、そして真実をもたらしたことへの感謝の会が催されれました。
当事者(一名は健康状態が悪く欠席)の他に、銀行のそれ以前のトップの人、共に役職員として苦労していた人たち、弁護団、旧大蔵省当局者、日本銀行、その他証人として被告側に協力した人たちなど約300名が集まり、様々な角度からこの事件を振り返りました。
集まった人々を見ながら、13年間の時の流れを感じました。
旧厚生省の村木厚子局長の事件にはじまり、検察庁およびこの国の司法のあり方が糺されていますが、この事案もその流れの中での解決でした。
1980年代の金融機関の行き詰まりは、諸外国でも起きましたが、日本のバブル経済のエネルギーはすざましく、日本の金融システムに深刻なダメージを与えました。当時、我が国では、金融システムを守るためのインフラが整備されていない状態で、それぞれの金融機関が最大限の努力をして、金融システムの混乱を避けるしか術がありませんでした。
そのダメージの大きさは、失われた10年が20年となり、23年過ぎた今も全くその状態から脱却できる見通しが立っていないことでも良く分かります。
金融は経済の血液です。
金融システムが損なわれれば、投資、生産、流通などの活動にも支障を来し、経済全体が大きくダメージを受けます。
雇用の実態も著しく損なわれ、厳しい労働環境を受け入れざるをえなくなります。家計にも深刻な影響を与えます。
リーマンショック、サブプライムローン問題で損なわれた欧米の金融機関を、ギリシャ危機にはじまるユーロ圏の財務危機が襲っています。
国家財政は、信用の最後の拠り所ですから、これは深刻な問題です。欧州だけでなく、米国も日本も、国家は債務で膨れあがっています。
欧州の問題にとどまらないでしょう。日本にも、危機が直ぐそばまで迫っています。
最も深刻なのは日本です。
国家、地方政府の債務額は巨大です。
これを乗り切るための政治力は期待できません。
国家財政が回転しているから現在があるのですが、世界的な金融恐慌が起こった時には、この回転は止まります。途端に、巨大な債務額がクローズアップされてきます。
金融機関が、最もリスクが少ない資産として大量に保有している日本国債が暴落します。全金融機関が大赤字になるでしょう。
1980年代とは比較にならない規模の金融恐慌に襲われるでしょう。
私には、地鳴りのような金融恐慌の足音が聞こえてきます。
少なくとも1980年代の経験を振り返って、それだけは確実に生かしてもらいたいと思います。








